ラグビー/ラグビーのルール・楽しみ方

紳士たちの陣取り合戦! ラグビーの基本ルール(2ページ目)

ラグビーには得点方法が4つあり、また細かなルールも数多くあるため、初めて観戦すると「ルールがわかりにくい!」と感じる人が多いと思います。しかし、あまりルールばかり追いかけていると、かえってラグビーの魅力がぼやけてしまいます。大まかなルールや得点方法など競技の基本構造を頭に入れた上で、自分なりの楽しみ方で観戦するのがお勧めです。

中竹 竜二

執筆者:中竹 竜二

ラグビーガイド

ラグビーの得点方法

ラグビーには、以下の4つの得点方法があります。

・トライ=5点
攻撃側が相手陣の最深部であるインゴールにボールを持ち込み、地面に着ける。
・ゴール(コンバージョン)=2点
トライ後、トライした地点からタッチラインに平行な延長線上の好きな地点からキックでゴールを成功させる(Hポールの両ポールの間、クロスバーの上方の空間を通過すれば成功)。
・ペナルティゴール=3点
ペナルティキックを得た際、その地点またはその後方のタッチラインに平行な延長線上の好きな地点からキックでゴールを成功させる。
・ドロップゴール=3点
プレー中、ドロップキック(一度地面にバウンドさせたボールを蹴る)によってゴールを成功させる。

ラグビーの得点の歴史について説明すると、トライ(Try)とは文字通り「挑戦する」という意味で、初期のラグビーではインゴールにボールをグラウンディングすることで、初めてその地点の延長線上からゴールを狙う権利が与えられたことから、トライの名称がつけられました。もともとはトライするだけでは得点にならず、その後のゴールが決まってようやく得点になっていたのです。

しかし実際にはトライを取ること、またそこに至るまでのプレーこそがラグビーでもっとも魅力的だったことから、次第にトライの価値が高まっていきました。そして現在ではもっとも多い得点が与えられるようになったという経緯があります。

反則の種類

ラグビーには大きく分けて、3つの反則があります。

まずひとつ目はノックオン(ボールを前に落とす)、スローフォワード(ボールを前に投げる)、アクシデンタルオフサイド(前にいる味方に偶然接触する)等の軽微なもので、これらは反則というよりスキルエラーに分類されます。こうしたエラーが起こった場合、その地点で相手ボールのスクラムからプレーが再開されます。

次に、ペナルティです。オフサイドなどのラグビー精神に反する行為や、ハイタックル(胸より上の部分にタックルする)などの危険なプレーが起こった場合は、反則を受けた側に自由にゴールやタッチキックを狙えるペナルティキックが与えられます。なお相手を殴ったり、故意に反則を犯したりするなど重大な反則が起こった場合は、ペナルティとともにイエローカード(一時的退場)やレッドカード(退場)が提示される場合もあります。

最後にこの2つの中間にあるのが、ゲームの流れに直接影響は及ぼさないものの、不公平を生むような軽微な反則です。スクラムでまっすぐボールを投入しなかったり、ラインアウト(タッチラインを切った後のゲーム再開方法。両チームが同じ人数で並び、投入権を持つ側がその中央にボールを投げ入れる)の際にボール投入側に人数を合わせなかった時などに与えられるもので、この場合は直接ゴールを狙うことができないフリーキックによってプレーが再開されます。
 

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