人間国宝の名品を一堂に常時展示している珍しい美術館
2013年に開館から8年目を迎えた、比較的新しい美術館です。人間国宝(重要無形文化財保持者)の名品を一堂に常時展示しているという大変珍しい美術館で、そういう趣旨の美術館としては日本唯一だそうです。
陶磁器、人形、漆工芸、金属工芸、染織品、ガラス工芸を中心とした様々な分野の作家の秀作を展示している他、その優れた技の源となっている古美術との比較展示も行われています。
湯河原町在住の陶芸家・細川護熙を紹介する特別室もあります。
細川氏は1998年に政界を引退してから作陶の道に入られて、2001年には湯河原の工房が完成。愛陶家から高い評価を得ているそうですが、書も大変素晴らしく、現代に生きる作家の芸術を密に味わえる、とても貴重な場所です。
優れて芸術的な作品を鑑賞したら、ぜひ抹茶をいただきましょう(料金に含まれています)。なんと、人間国宝が作ったお茶碗でいただけるというのだから驚きです。壊してしまったらどうしようかと緊張しますが、作品に直に接触れ、その手触りや口触りを堪能できる、なかなかない機会。じっくり味わってくださいね。
■人間国宝美術館
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町中央3-16-1
電話番号:0465-62-2112
入館料:一般1000円(抹茶・菓子付)/小中高生200円
開館時間:9:30 ~17:00(入館は16:00まで)
休館日:年中無休
アクセス:JR湯河原駅よりバス 3番乗場「鍛冶屋」行き乗車、「山崎」下車
HP:www.nikobi.com
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