900年の歴史を誇る温泉も
今でこそ十和田や奥入瀬は有名観光地ですが、昔は全く知られていなかったそうです。その十和田、奥入瀬を愛して、数多くの紀行文を発表して広く紹介したのが大町桂月。その大町桂月が愛用した宿が、この蔦温泉です。よって蔦温泉は、十和田と奥入瀬が至近距離な上に、その魅力が凝縮されているともいえます。それは宿の宿泊棟にも現れており、歴史と伝統を感じる本館がそのまま残されていると同時に、新館の西館があり、その中間には別館もあるので、予算に応じて泊まることができます。温泉も古くからの久安の湯と、新しい泉響の湯があります。久安とは古文書に蔦温泉が登場した年代で、西暦では1146年とのこと。まさに、悠久の時を温泉や宿から感じ取れるのです。
1万円前後の予算であれば、本館か別館になると思いますが、本館は2階まで、別館はさらに長い階段があるので、階段が苦手な人は、エレベーターのある西館がおすすめです。
なお、写真は本館の客室と料理の一例です。本館客室は、部屋によって風情に差があるのですが、行ってガッカリしないように、比較的風情の少ない部屋(前々回泊まった部屋)の写真を掲載しました。
■蔦温泉旅館
住所:青森県十和田市大字奥瀬字蔦野湯1
電話:0176-74-2311
アクセス:JR東北新幹線八戸駅からJRバス「おいらせ号」で1時間20分、
十和田湖温泉郷下車、タクシーで10分ほか
公式HP:http://tsutaonsen.com/
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