手織り/裂き織りの織り方と作品

浮き織りという織り方……裂き織りにワンポイント

裂き織りに使える布が少ないときなどに使える、浮き織りという織り方をご紹介します。糸と裂き布のバランスを変えて、一味違った織り地ができます。たて糸とよこ糸・裂き布の使い方をアレンジして、色々なタイプの織り地が出来きますよ。

執筆者:箕輪 直子

浮き織りとは

一枚の帯揚げをワンポイントで裂き織りに使ったベストです。
この技法は浮き織りと言います。

 
浮き織りとは

織り地を比較してみましょう

3つのベストの織り地を並べてみました。
 
糸と裂き布のバランスをアレンジ

糸と裂き布のバランスをアレンジ

今回のベストの織り地のアップはこちら
薄い帯揚げ一枚分しか布地がないときは、よこ糸をたくさん織り、時々裂き布を加えるという方法もあります。
 
たて糸をしっかりはる

たて糸をしっかりはる

まずはたて糸を張ります。
※ここではわかりやすいように黒とグレーの4本ずつの縞にしています。

糸を何段か織った後、裂き布を一段織り、また糸を何段か織って裂き布を一段織る
 
よこ糸の糸と裂き布を交互に

よこ糸の糸と裂き布を交互に

するとこのような布地になります。

糸の素材(たて糸とよこ糸)のバランスが大きくなってしまうので、せっかくの裂き布があまり目立ちません。
 
たて糸のバランスも調整

たて糸のバランスも調整

そこで、裂き布を入れる時たて糸を閉じた状態で4本ずつ(ここでは黒いたて糸)を拾います。
 
裂き布を入れる時にワンポイント!

裂き布を入れる時にワンポイント!

その隙間に裂き布を入れてみました。
 
次の裂き布と時も同様に

次の裂き布と時も同様に

糸を何段か織り、次はグレーのたて糸を拾ってその隙間に裂き布を入れました。
 
浮き織りができました

浮き織りができました

それを繰り返すとこのような織り地になり、この織り方を「浮き織り」と言います。
 
たて糸の使い方の違い

たて糸の使い方の違い

二つの織り方の比較してみます。
上が「浮き織り」です。

裂き布を浮き織りで入れると立体感のある面白い織り地になります。
 

たて糸とよこ糸・裂き布の使い方をアレンジして、色々なタイプの織り地が出来きます。

布の織り地だけではイメージが分からないのでベストにして紹介します。
浮き織りで作ったベスト

浮き織りで作ったベスト


【関連情報】
楽習フォーラム 「ゆび織りディプロマ講座」

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