株主優待は株式投資の楽しみの一つ
まいど、相場の福の神こと藤本です。株式投資には、二つの楽しみがあります。安く買って高く売り、その差額を儲ける売買益(キャピタルゲイン)と、株式を保有しているだけでもらえる配当と株主優待(インカムゲイン)です。この配当や株主優待は、ある特定の日(権利確定日と言います)に株式を保有していればもらえます。ほとんどの企業の場合、決算に合わせて配当や株主優待の権利確定日を設定しています。
7月の株主優待権利確定銘柄
7月に株主優待の権利確定日のある銘柄は非常に少なく、随時確定の銘柄を除くと18銘柄しかありません。下記がその一覧表です。この中で、藤本が気になる銘柄を順番にご紹介しようと思います。今回は、ガーデニング用品大手のタカショー(7590・JASDAQ)です。
【7590】 タカショー (JASDAQ)
和歌山県海南市に本社があるガーデニング用品のトップ企業です。中国に製造拠点を持ち、欧州など海外展開にも積極的です。設計施工を必要とする商品を販売しているプロユースと、自分で買って楽しみたいという人向けの商品を販売するホームユースの2事業がメインビジネスです。庭空間を構成・演出する5つの要素、「風・光・心・水・緑」を大切にして、庭空間をトータルプロデュースしています。■株式データ
株価 495円(6月24日終値)
単元株数 100株
予想PER(連)9.5
PBR(連) 1.05倍
予想配当利回り 3.83%
時価総額 約61億円
■株主優待
権利確定日:1月20日、7月20日
優待がもらえる株数:100株以上
優待内容:
- 総合カタログ『PROEX』掲載商品を株主優待価格として、特別割引価格で提供(一部商品を除く)
- タカショーオリジナルカレンダーをプレゼント(年2回)
- 所有株式数に応じて、当社が厳選した商品の中から好きな商品を選択(ただし所有株式数200株以上の会員に限る)
- 年に一度、タカショーのイベントに招待(ただし交通費等は実費)
■株価の推移
払込日4月2日、公募・売出価格446円の公募・売出を行ってから、5月23日の年初来高値620円まで右肩上がりの堅調相場のあと、大きく調整し6月7日に470円の直近の安値をつけています。その後は500円前後のもみ合い相場が続いています。
■注目ポイント
公募・売出価格446円が大きなポイントの価格です。現時点では、この価格は強力な下値支持線として機能しています。公募で得た資金をシステム・物流・生産設備投資に活用して、今後の成長が期待できそうです。
また、団塊の世代が現役をリタイアすることにより、自由になる時間が増え、ガーデニングなどに費やす時間が増えそうなのも、大きな追い風となるでしょう。また、節電のため、緑のカーテンなどベランダでのガーデニングが都市部で流行しているのも、同社にとってプラスとなりそうです。
予想配当利回り3.83%、予想PER9.5倍と好業績の割には、株価指標面では割安株なので、500円割れの水準は中・長期投資の魅力的な株価水準と考えられます。
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