家計簿・家計管理/食費、水道光熱費、レジャー費など変動費の削減

共働きもチャレンジ!水道光熱費を年5万円浮かすワザ(2ページ目)

普段、何気なく使っている電気、水道、ガス。日頃のちょっとした心がけで、年間数万円単位で差が出るのをご存じですか?5年後、10年後と積み重なればさらに差は広がっていくでしょう。できるところから始めてみませんか?

飯村 久美

執筆者:飯村 久美

家計簿・家計管理ガイド

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水道光熱費の節約ワザ、その効果はいかに?

こつこつ節約していけば、年間で数万円単位の効果が!

こつこつ節約していけば、年間で数万円単位の効果が!

それでは、それぞれの節約ワザの効果をみていきましょう。金額はすべて年換算です。実は、効果が大きい方から順に並んでいます。

A1. 食器を洗うのに食器洗い乾燥機を利用した場合=8060円の節約! 
食器洗い乾燥機で洗うと節水につながります(数字は手洗いで食器を洗った時と比較した場合の年間差額)。

A2. 冬場、電気カーペットを利用する際は部屋の広さにあったものを選び、温度設定をこまめに調節した場合=6070円の節約! 
電気カーペットの温度を下げると節電になります(3畳用カーペットを「強」から「中」にした場合の1年間の節約効果)。

A3. お風呂に入る時は、間隔をあけずに次々と入っている場合=5270円の節約!
間隔をあけずに入浴するとガス代が浮きます。 

A4. 洗濯は一度にまとめて洗うようにした場合=3950円の節約! 
洗濯物は少量を毎日洗うよりも、まとめて回数を少なくするとよいようです(洗濯機の定格容量の4割を8割にした場合)。

A5. 冷蔵庫は壁から離して置き、ものを詰め込み過ぎず、季節にあわせて温度調節した場合=3310円の節約!
冷蔵庫の上部と側面に空間を作ります。温度は「強」から「中」に変更。冷蔵庫の中身を詰め込みすぎないように整理するのがポイントです。

A6. 40アンペアを30アンペアに変更するなど、電気の契約容量を見直した場合=3276円の節約!
東京電力では、「わが家のアンペアチェック」というコーナーがあり、どのくらい電気を使うかシミュレーションができます。電気の契約容量を思い切って10アンペア下げてみるのもオススメです(毎月の基本料金は20アンペアで546円、30アンペアで819円、40アンペアで1092円)。

A7. シャワーを使う時はこまめに止めて、お湯を流しっぱなしにしないように心がけた場合=2760円の節約! 
シャワーはこまめに止めて、不必要に流したままにしないようにしましょう。金額は、使用を1分間短くした場合のものです。1分間シャワーを出し続けると、12リットルも流れるそうです。

A8. 煮物の下ごしらえに電子レンジを活用した場合=2620円の節約! 
野菜は電子レンジで調理すると、早くて安くて美味しいようです。

A9. 電化製品を使わない時はコンセントからプラグを抜き、待機時消費電力を少なくした場合=2490円の節約! 
使っていない電化製品の主電源を切り、プラグを抜きます。平均家庭の待機電力の電気代は年6200円というから見逃せません。主電源を切らないと、テレビは深夜もリモコンを使われるのを待っています。

A10. 電気ポットは長時間保温せず、使う時に再沸騰させた場合=2360円の節約! 
電気ポットを長時間使わない時は、お湯を保温しないようにしましょう。

A11. 煮込み料理などをする時、落としぶたをしたり土鍋を使ったりして、火を使う時間を短くした場合=2300円の節約! 
煮込み料理は落としぶたを利用すると火の通りが早くなります。また、土鍋を使うと短時間の加熱ですみます。沸騰したら新聞紙やバスタオルを使うと保温調理ができます。

A12. 照明に省エネ型の蛍光灯や電球形蛍光ランプを使用した場合=1850円の節約! 
白熱電球を省エネ型の電球蛍光ランプに取り替えます。

A13. エアコンを暖房は20℃、冷房は28℃を目安に設定した場合=1840円の節約! 
エアコンの温度設定を暖房時は20℃、冷房時は28℃を目安に設定します。1℃変えるだけでも違います。扇風機も併用すると、冷暖房の効果が高まります。

A14. トイレの温水洗浄便座の温度設定をこまめに調整し、使用後はふたを閉めた場合=1650円の節約! 

トイレの使用後はふたを閉めます。便座の設定温度、洗浄水の温度を1段階下げてもそれほど影響はないのではないでしょうか。

A15. エアコンを使い過ぎないように気を付けた場合=1310円の節約! 
エアコンを使う時間を1日あたり1時間短縮します。消してもしばらくは部屋の温度が保たれます。

A16. 食器を洗う時、給湯器の温度設定をできるだけ低くした場合=1210円の節約! 
食器を洗う時はガス給湯器を低温に設定します。肌にもよさそうですね。数字は40℃から38℃に変更した場合で、1年間の節約効果です。


以上16項目の節約効果を合計すると……なんと、年間5万326円です!2年間で10万円、10年間では50万円もの節約につながります。節水節電を心がけると、お財布にも環境にもやさしくなるのです。

共働き世帯は、家電を使う時間が夜や朝に集中するため、Q3、Q4、Q10のような項目だと特にムダを省きやすいのではないかと思います。

日頃のちょっとした心がけが大切ですね。できるところから始めてみませんか。


【主な参考サイト】

一般財団法人 省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典 2012年度版」(PDF)

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