バンコクの渋滞、どう乗りきる?
バンコクの渋滞は東京以上に車が進まずひどいといわれている
渋滞都市と言っても過言ではないほどバンコクの渋滞は、確かにひどいものがあります。今回はその渋滞の原因、時間帯、渋滞時のおすすめ移動方法についてです。
交通渋滞の時間帯
慢性的に渋滞しているエリアに宿泊している場合はタクシーの利用は避けたい
バンコクの渋滞がこれほど悪名高い理由としては、何十分もまったく車が動かない、ということもあげられます。その原因は日本人にとっては信じられないかもしれませんが、「警察官が手動で信号機を操作している」から! すべての信号ではありませんが、交通量の多い信号機の多くは渋滞の時間帯は手動システムというアナログなシステムに切り替わってしまうのです。
混雑状況を判断しながら、警察官が渋滞を緩和するために信号機の電柱から出ているケーブルスイッチで青と赤を切り替えています。しかし、これはあくまで名目であり、うまく機能はしていません。実際は片方向だけずっと青の状態で車を流し、もう片方向は20分以上も赤のまま……なんて非効率的なことも多々あり、結局は渋滞をひどくしているというのが現状です。
ここ数年、バンコクの自動車販売数も急増していることも原因の1つ。それに加え、バンコク郊外の住宅地までバス以外の交通インフラが整っていないため、結局バスや水上バスに乗りたくない人は車で通勤することになる、というのがバンコク市内にキャパシティー以上の車を増やしている原因とも言えます。
■特に渋滞がひどいエリア
シーロム通り、サトーン通り、サイアム~チットロム周辺、スクンビット通りです。この周辺は渋滞時間帯以外でも慢性的に渋滞しているエリア。
渋滞時の移動方法
渋滞を避けるためには道路移動以外の交通手段を利用しよう
水上バスはタイ語が分からない場合、わかりやすい看板や案内があるわけではないので、乗りこなすのは難しいかもしれません。BTSや地下鉄はたいていのガイドブックには路線図と乗り方も書かれていますし、駅にも英語での看板や案内がありますので、旅行者にとっても利用しやすい交通手段です。
また、BTSと地下鉄が乗り換えられるのは地下鉄スクンビット駅からBTSアソーク駅と地下鉄シーロムからBTSサラデーン駅です。
両方ともスカイウォークまたは屋内通路で移動して乗り換えることが可能なので、雨の日でも濡れることはありません。
路線図はこちら>>>BTS、地下鉄
スワンナプーム国際空港からバンコク市内までの移動
まだ開通して間もないため、利用者の少ないエアポートリンクだが渋滞に巻き込まれず空港に行けるメリットは大きい
2010年8月23日に正式開業した高速鉄道、エアポートリンクを利用すれば渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れるという心配は無用です。スワンナプーム国際空港駅からマッカサン駅をMakkasan Expressが約15分で走行(90バーツ/約270円)、スワンナプーム国際空港駅からパヤターイ駅までを Phaya Thai Expressが約17分で走行(90バーツ/約270円)、各駅なら25分で走行(15~45バーツ/約45~145円)しています。
マッカサン駅は地下鉄のペッチャブリー(Phetchaburi)駅まで徒歩4分、パヤタイ駅はBTSパヤタイ駅と直結しています。
渋滞の心配なく空港へ向かいたい人はこのエアポートリンクの利用をおすすめします。