子連れどうしが再婚したら、どうする?
新しい家族のために保険を見直そう
ケース4
夫婦ともに子どもを引き取っている
夫も妻も、離婚後、自分の子ども分の死亡保障を確保しているはずなので、そのまま継続します。その上で、家計に余裕があれば、夫婦それぞれ、自分のお葬式代程度の死亡保障の準備をしましょう。ケース5
中年になって若い女性と再婚
中年になっていれば、前妻との間に子どもがいても成人しているでしょうから、その子のための死亡保障は必要なくなっています。まだ保障が継続していたら、死亡保険金の受取人を新しい妻に変えましょう。すでに保障がなくなっていたら、新しい妻(または、妻子)の生活費などは保険で備えるのか、それとも預貯金などの資産で賄うのか考えてください。保険で備える場合、年齢が高くなっている分、保険料は高くなりますし、健康状態によっては保険に入れないこともあります。超年上の男性と再婚する女性は、早く死別する可能性が高いことを想定したライフプランとマネープランを立てましょう。
死亡保険金の受取人を子どもにしている場合は注意
再婚による保険見直しのポイントは、子どもが小さい場合、その子の分と新しい家族の分を分けて用意する必要があること。具体的には、死亡保険金の受取人を子どもと再婚相手に分けることです。このため、保険料が高くなる可能性があり、両方に入れないことも考えられます。どちらの保障を優先するのか、よく考えて。この手の問題は、再婚相手に相談して円満な結論を導き出せるとは思えないので、自分の気持ちとおサイフ事情を考慮して答えを出してください。死亡保険金の受取人を子どもに指定した場合、2つ問題が生じます。1つは、誰かに子どもを受取人にした保険に加入している旨を伝えておかないと、保険金を請求できないこと。もう1つは、子どもが成人する前に死亡してしまうと、保険金は別れた配偶者とその再婚相手が管理することになり、本当に子どものために使ってくれるか不透明なことです。このため、信頼できる人(自分の両親、兄弟姉妹、親友など)に、保険に入っていることと、保険金を子どものために使ってくれるか監視してもらうようお願いしておきましょう。