LINEで電子書籍開始「LINE マンガ」

LINEマンガ

今回はじまったLINE マンガ

ガイドは以前、「ゲームに続くLINEの次の手は電子書籍では?」という記事を書きました。

LINEのプラットフォーム化構想の流れは、ゲームで課金を行うというところまでが今まで発表されていた内容ですが、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)時代を振り返ると、ゲームの次は電子書籍という予想が成り立ちます。そのため、ゲームの次は多分電子書籍を行うとガイドは思っていました。

そんな中、2013年4月9日、LINE マンガがスタートしました。LINEがプラットフォーム化する上で今後どのような方向性を考えているのでしょうか?

 

LINE マンガはどういった層を狙っているのか?

マンガ用コイン

マンガ用のコイン

LINE マンガのレビュー等は他媒体様が詳細に行うと思いますので、こちらでは違う切り口でLINE マンガを見て行きたいと思います。

2010年度の、世界最大の電子書籍市場は日本。市場規模の500億円以上はガラケーの電子書籍で占められていました。

2012年度(2012年4月~2013年3月)も多分まだ400億円程度はガラケーの電子書籍市場は残っていると推測しています。
※ちなみにKindleやkoboといった新しい電子書籍市場は2012年度200億円~300億円程度で着地していると予測している調査会社も出てきています。

 
その他ジャンル

その他ジャンルの状況

ガラケーの電子書籍市場の売上の柱はBL(ボーイズラブ)やTL(ティーンズラブ)といった性表現を伴うコンテンツで、ガラケーのサイトでそういった性表現を想起させるような広告をご覧になった方も多いと思います。

LINE マンガのカテゴリ選択で「その他」を見ると、BLコミックやTLコミック等の性表現を含むコミックが販売されています。

こういったところを見ると、やはりLINEの狙いとしてガラケーで電子書籍に慣れ親しんだユーザーの受け皿を積極的に狙っていると見ることができます。

 

システムとしての優位性

春輝先生の作品

ガラケー電子書籍コミックで大人気の春輝先生の作品もあります

LINE マンガはLINE友達に電子書籍をすすめる機能があり、LINEがリアルグラフのソーシャルネットワークとしての機能を存分に発揮する形になっています。

このことにより、「ちょっとこのマンガ面白いから読んでみろよ?」という学校の友達間で行われていたことが、リアルグラフを伴ったソーシャルネットワークで利用されるということになります。

これは電子書籍を普及させる意味で大きなパワーが有ると思われます。

Twitter等のバーチャルグラフでのソーシャルネットワーク共有は、レコメンドされてもなかなか伝わらない中、リアルな知り合いからのレコメンドをポップアップ通知ありで受け取れるというところに、今回のLINEの凄さを感じます。

 

つまり電子書籍の本命

つまり、ガラケーユーザと同じだけのパワーをもったプラットフォームで、リアルな人間関係があるソーシャルグラフをもち、友達にポップアップ通知込みで共有できるというところで、ガイドは電子書籍プラットフォームの本命と考えています。

リアルグラフを使った口コミとLINEの親和性を元に、今後どれだけLINE マンガの売上が伸びていくかを注目して行きたいと思います。

コンテンツ流通はどこか?

今回、LINE マンガへコンテンツを流通させている企業にも注目です。電子書籍業界のコンテンツ流通は二大取次会社である凸版印刷系のビットウェイと大日本印刷系のモバイルブック・ジェーピーという電子書籍取次を使ってコンテンツを調達しています。

今回、メディアドゥという会社がLINEへコンテンツを流通するということが発表されています

今後、電子書籍市場のコンテンツ流通量に占める、LINE マンガの割合が大きくなると、コンテンツ流通の点で出版社の意識も変わってくると思われます。今後の日の丸プラットフォームの動向とあわせて、メディアドゥの動向にも注視する必要があります。まずは市場規模が膨らまないとみんな共倒れになってしまいます。今回のLINE マンガには、期待せざるを得ないという所ではないのでしょうか?



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