演技の構成と密接に関わる、曲のストーリー
以前は、公式試合で音楽に歌声が入っているものは使えなかったのですが、最近は自由になったようです。テーマになるのは、映画、ミュージカル、オペラなどであるため、そういったものへの知識があると、より楽しめると思います。だいぶ古い話になりますが、私が好きだったのはフィリップ・キャンデロロ選手の「ゴッドファーザー」のプログラムです。「ゴッドファーザー」ではありますが、「愛のテーマ」を重視した、色っぽくてドラマチックなプログラムでした。「ゴッドファーザー」だから、マフィアの抗争というのではなく、「愛のテーマ」ということを知っていると、より楽しめると思います。
浅田真央選手の「メリー・ポピンズ」のプログラムでも、メリー・ポピンズのお話を知っていたほうが楽しいと思いますし、ロシアの選手はバレエ作品の音楽を使うことも多いので、バレエ作品のあらすじくらいは押さえておきたいところです。
実際にリンクで見るのなら、当日の出場者のプログラムを把握して、あらすじを勉強しておくといいですね。一歩深く見るなら、前のプログラムを復習するのもいいと思います。けっこう、「この曲は、昨シーズンはロシアのペアが使っていたな」とか、かぶっていることもあるので、それがおもしろいです。