ダヴィンチも建設に参加した 美しいスフォルツェスコ城
ミラノ観光のハイライト、ドゥオーモから徒歩15分のところにあるのが、スフォルツェスコ城です。入口にそびえ立つ高い塔は、堅牢な要塞だった過去を十分に想像させます。現在、内部は博物館などになっています。スフォルツェスコ城の入口は、「フィラレーテの門」と呼ばれる高さ109メートルの塔。ここから内部に入ると、広場と城があります。
重厚なルネッサンス建築のこの建物は、もともとは14世紀にヴィスコンティ家の居城として建造されたもの。のちに支配者となったミラノ公爵のフランチェスコ・スフォルツァが、この城の改築と拡張を行い、広大な城塞かつ居城としました。その改築の際には、かのレオナルド・ダヴィンチも参加したと伝えられています。
その後ナポレオンによる破壊などがあったため、現在残っているのは一部にすぎません。とは言え、その堂々たる姿は、堅牢な城塞だった当時をしのぶに十分な貫禄を秘めています。
博物館でぜひ見ていただきたいのが、キリストの亡骸を抱く聖母マリアの像「ロンダリーニのピエタ」です。生涯に4体制作したというミケランジェロのピエタのうち、これは最後の作品で、死の間際まで作っていたとも伝えられています。未完の作品ですが、像の前で、ミケランジェロの最晩年の思いをしのびたいものです。
■Castello Sforzesco(スフォルツェスコ城)
・住所:Piazza Castello Sforzesco 3,20121 Milan,Italy
・営業時間:7:00~19:00、【冬期】7:00~18:00
・定休日:月曜、1/1、5/1、12/25、イースター
公式HP:http://www.milanocastello.it/intro.html
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