ベートーベンの町、「グリンツィング」のホイリゲ酒場
「ホイリゲ」とは、オーストリアの新酒の地ワインのこと。グリンツィングは、気取らないウィーンの郷土料理とホイリゲを出してくれる、居酒屋風のお店が多く集まった町です。ここはベートーベンが暮らし、「田園」を作曲した場所としても有名。ピアノの騒音のことでたびたびご近所さんから苦情を受けた彼は、グリンツィングのアパートを転々としたのだとか。
ウィーンの中心部から38番のトラム「グリンツィング行き」に乗り、約30分。ホイリゲ酒場は、終点のグリンツィング駅から歩いて行ける「プファールプラッツ(Pfarrplatz)」という広場への道沿いに何軒もみつかります。
ビアガーデンのような屋外のテーブルに案内されると、隣り合わせた地元の人たちが、「どこから来たの?」「どの辺を観光したの?」と英語で話しかけてくれたり、シャッターを押してくれたり。ほっとなごむようなお肉の煮込み料理と、フレッシュなホイリゲ白ワインの組み合わせも新鮮で、ついつい長居してしまいました。
9月上旬ごろから2カ月間ぐらい、ワインがまだ発酵途中の「シュトゥルム」もというお酒も楽しめます。アルコール分が弱く、ジュース感覚で飲めるので、お酒の弱い人にもおすすめ。この希少なお酒をもとめ、わざわざその時期を狙ってここに訪れる人もいます。
■グリンツィング(Grinzing)
・アクセス:ウィーン路面電車38番グリンツィング(Grinzing)行き、終点グリンツィング駅下車 徒歩5分
・URL:http://www.pfarrplatz.at/
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