電子書籍/電子書籍の問題点

コロコロコミックと電子書籍の意外な関係

一見、関係の無さそうな、小学生男児向けコミック雑誌『コロコロコミック』と電子書籍の意外な関係性について考えてみましょう。

執筆者:上村 充弘

それはある天気の良い日曜日の昼下がり

公園

昼下がりの公園で衝撃の発言

ガイドがパパ友、ママ友と談笑していた時のこと
「そういえば、小学生男児と言えばコロコロコミックだったよね? お宅の○君読んでる?」

そう、ガイドが小学生の頃はコロコロコミックは男子の間ではバイブル的なコミック誌であり、『あまいぞ!男吾』『GO!GO! ミニ四ファイター』『かっとばせ!キヨハラくん』『ラジコンボーイ』等、話題・遊びの流行発信源だったのでした。コロコロコミックで見たミニ四駆の改造テクニックを発展させて、市のミニ四駆大会で優勝したのもいい思い出です。

読んでる?と言う問いかけに、小学生男児の親からは「そういえば読んだことが無い!」という衝撃的な回答が!

ところでコロコロコミックはどこに有るの?

子供の目線になってみて、コロコロコミックってどこに有るのだろう?と考えると、コロコロコミックを見つけるのが至難の業になっていることに気が付きます。

ガイドの住む地域は街の本屋というものがなく、本屋というとパッと思い浮かぶのは
  • 池袋のジュンク堂
  • 新宿の紀伊國屋書店
  • 秋葉原の有隣堂書店
と繁華街まで出なくてはならず、これらの書店は巨大すぎてコロコロコミックにたどり着くのも一苦労です。

また、繁華街まで小学生が一人で行くというのは高学年なら塾など習い事で行くかもしれませんが、高学年になるとそろそろコロコロコミック離れをする頃であり、低学年ではなかなか電車を乗り継いで繁華街までコロコロコミックを買いに行くとは思えないのです(もちろん行動力のあるお子様もいるとは思いますが)。

また、コンビニエンスストアではあったとしても立ち読み防止処置が施されていたりと、子供がコロコロコミックに接触する機会が皆無です。

若者の漫画離れというが

雑誌協会の印刷部数公表によると、この1年でコロコロコミックは約10万部減の648,334部(2012年7月~9月の間の1号あたりの平均)だそうです。

若者のコミック離れと言いますが、少子化と、子供がコロコロコミックへ接触する機会がなくなってきているところが、数年先の漫画への興味関心・購買機会を奪っているのではないでしょうか?

そういえば、子供たちのバイブル的存在であった週刊少年ジャンプも同様にコンビニでの立ち読みもできない、街の本屋も周りにないという状況下、小学生が接触する機会がどんどん減ってきているように思えます。
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