「わからないものに手を出さない」が鉄則
国内株式、外国株式、投資信託、外貨預金、海外債券、FX、CFDなど、高リスクの金融商品には種類も銘柄も山ほどあり、それぞれにさまざまな長所・短所があって、一概にどれが良いとは言えませんが、よくわからないものに手を出すべきでない、ということは確実に言えます。「人気があるから」「専門家が推奨しているから」「急がないと乗り遅れそう」などの理由で、商品の仕組みや特徴を十分理解しないまま安易に手を出すのは、大やけどのもとです。
最もリスク管理しやすいのは国内株式への個別投資
国内の上場企業に関しては、新聞、雑誌、企業のHP、証券サイトなどから、詳細な情報がいつでも簡単に入手できます。たとえば、スーパーなどの小売業なら、会社のHPに毎月の売上速報があるので、売上の好不調は決算発表を待たなくてもわかります。また、1万円以下の少額で買える銘柄、最低100万円以上必要な銘柄、2、3倍の値上がりを狙える銘柄、配当や優待を目的とする安定重視の投資に適した銘柄など、3000を超える銘柄の幅広い選択肢から、自分のリスク許容度や投資金額、投資目的に合わせて自由に選ぶことができます。
まずは証券サイトの銘柄スクリーニングでピックアップ
各証券サイトには、全銘柄の中から指定する条件にあてはまるものを検索してピックアップする、銘柄スクリーニングの機能があります。これを使ってピックアップした銘柄について、個別銘柄画面を表示して割安度を示すPERなどの指標や過去の値動き、最近のニュース、業績などサイト内で得られる情報を確認し、気に入ったら企業のHPやヤフーファイナンスの株式掲示板などもチェックして買うかどうか決めます。
最も重要なのは精神力
ただし、買う前の銘柄分析よりも重要なのが、買った後の対処。値上がりを狙えると確信して買っても、株価が下落して含み損が拡大すると不安になり、売ってしまいたくなります。動揺する気持ちを抑えて値上がりを待つ精神力がなければ、高リスク投資で利益をあげることはできません。とはいえ初心者の場合、自分の分析に確信が持てなくても無理ありませんから、100万円の資金があっても、まずは10万円以下の少額投資にとどめ、ゼロになってもかまわないくらいの気持ちではじめたほうが良いでしょう。