■「唄者(うたしゃ)」(アルバムタイトル)
メーカー(発売元):日本コロムビア
価格:2940円
公式ホームページ:唄者(うたしゃ)
「唄者」とはどういう意味?
本来は奄美大島の伝統音楽であるシマ唄の歌い手をさす言葉ですが、近年沖縄でも使われます。詳しい意味や奄美と沖縄との違いはこちらをどうぞ。唄者とは?
おすすめポイント
アルバムの構成に上間さんの歌に対するスタンスがいろいろな意味でしっかりと表れている点に気付かされます。『安里屋ユンタ』『ハリクヤマク』は伝統的な沖縄民謡、『悲しくてやりきれない』『太陽・月ぬ光 アメージンググレイス』は日本・アメリカの名曲を沖縄の言葉「ウチナーグチ」に訳した曲、『声なき命』は彼女自身の今の気持ちやメッセージを伝えるオリジナル曲、『みちあかり』は三線などの沖縄の伝統楽器のすばらしさが感じられる曲、他ジャンルの曲に挑んだ『イツクシミ』『夢しじく』『遠音』など。
日本語の曲と沖縄の言葉の曲が半々で、ここに彼女の沖縄民謡の歌手としてやっていく決意がみてとれます。
またメジャーデビューしたことでいいスタッフに囲まれ、一人ではできなかった新しいことに挑戦している気概が伝わってきて好感が持てます。
このアルバムは沖縄民謡に興味があるけれど、いきなり伝統的な曲を聴くのに敷居の高さを感じる方に特に向いています。
民謡歌手という前に彼女は優れた歌唱力の持ち主ですし、単にすばらしい歌手を探している方にもおすすめです。