沖縄民謡を良い下地に幅広いジャンルの歌を将来的に歌っていける逸材

 

 

私は2012年5月に日本コロムビアからメジャーデビューしたばかりで、沖縄民謡をうたう上間綾乃(うえま・あやの)さんを推したいと思います。

27歳とまだ若い方ですが、小学2年から「唄三線(うたさんしん)」を習い始め、沖縄民謡を学んでこられたとのことです。

※唄三線……沖縄を代表する弦楽器である三線(さんしん)を奏でながら演奏者自らが唄う、弾き唄いのこと。レパートリーには、宮廷芸能の流れを汲む「古典」、古くから村落や芝居小屋で歌われ民衆に親しまれてきた歌が戦後商業音楽の体裁をとるようになった「民謡」、J-POPアーティストが歌い流行した「ウチナーポップ」の区分がある。


上間さんの声の特徴としては、声質がとても穏やかで柔らかいこと、音域が広いこと、高音部で無理のない力強さがあることで瑞々しく安定した心地良さがあります。

歌い方に関しては、人によって好き嫌いが分かれる部分である沖縄民謡独特の声の震わせ方の点で、彼女の歌い方は大変ナチュラルなので、沖縄民謡がベースにあると指摘されなければ気付かない方もいらっしゃるかもしれません。

この点は彼女の強みで沖縄民謡を良い下地として幅広いジャンルの歌を将来的に歌っていけそうですし、民謡が苦手、先入観がある方々にも受け入れられやすい側面があるように思います。

歌詞の内容はメッセージ性がはっきりあって、現代の沖縄を活動の拠点に据えつつ、自分の考え方・感じたことを歌っていきたい、という一本芯が通ったところが感じられ、そのあたりが新しいと思います。

沖縄出身に限らず地方在住で実力のある民謡歌手の方がメジャーデビューすると、商業的にポップスや演歌などに流れてしまい原点を見失ってしまう方が多い気がします。

その点彼女は唄い手としての根幹がしっかりしているので今後も方向性を見失わず歌っていけそうです。

あとはヒット曲に恵まれるかですが、ここはさすがに運の要素が大きいので、1人のファンとしては地道に応援を続けていきたいです。

公式ホームページ
YouTube公式ページ



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。