今回は、ランドセルの生地(素材)について紹介します。ランドセルの素材は大別すると、天然皮革人工皮革かのどちらかになり、それぞれの特徴があります。

最近のランドセルは、ちょっと見ただけでは天然皮革か人工皮革か解らない製品が出てきていますね。ランドセルを選ぶ際に何がどう違うのか、よく解らないという方は参考にしてください。
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ランドセル生地


天然皮革

ランドセルの天然皮革は、牛革やコードバン(馬)などが使用され、最も多く使われているのは牛革です。

それぞれ吸湿性・通気性・耐久性に富み、長年使うと艶や深みなどの風合い(味)がでてくる点が特徴です。

以前は雨に弱い、長年使うとヒビが入ることもあったようですが、近年は表面処理加工も進歩しているので、防水性・耐傷性にも優れてきており雨・キズに強くなっています(ランドセルのふたの裏側には、豚革が良く使われます)。

<牛革>

牛の年齢・産地・性別により名称が違いますが、ランドセルで一般に使われるのはステアバイトと呼ばれる2歳以上の牡皮革が多く用いられます。

また、スムース・ボルサ・ビクトリアなど、いろいろな名称がありますが、ベースは同じ牛革です。

(特徴)
革本来の持っている風合いが使うほどに増します。

(注意点)
牛革と言っても、革の産地や加工する過程により、値段が違ってきます。また、牛革と書いてあっても、すべてが牛革使用ではない場合もあります。ランドセルのメーカーの考え方により、ランドセルのパーツによっては人工皮革が向いている部分には人工皮革を使っているケースもあり、その分価格も違ってきますね。

水分を含んだ場合はクリーム等で保護し、風通しの良いところで陰干しし、よく乾燥させましょう。特にカバーをかけている方は、月に1回くらいはカバーを外して陰干しが必要です。

<コードバン>
(特徴)
ランドセルの最高級品として知られるコードバン。馬の臀部の革の部分を鞣して作られていて、1頭からカブセ2枚分しか取れない希少な素材です。

繊維密度が緻密なので、なんといってもその美しい艶が人気で、まさに上質を感じさせる手触り感もコードバンならでは。

繊維組織が緻密なので、生産・加工技術も高度なテクニックが必要とされ、価格も高い設定になっています。

(注意点)
水分を含んだ場合は、風通しの良いところで陰干しし、よく乾燥させましょう。
緻密な素材なので、キズが入った場合の処理は慎重に行う必要があります。
 

人工皮革 

(特徴)
天然皮革に近い素材として作られ、天然皮革に比べて軽量で汚れにくく、雨にもキズにも強い素材として一般的に使われている素材で、ランドセルの70%~80%を人工皮革が占めています。

均質で、カラーバリエーションや素材のバリエーションも豊富なので、色々な種類から選べるといった事が特徴です。

また、天然皮革に比べ価格もリーズナブルな商品が多くなっています。一般的にはクラリーノで知られている人工皮革のランドセル。ランドセルで使われている人工皮革の生地にはランクがあり、
  • スタンダードタイプ……クラリーノ・コードレ・ベルバイオ
  • 高密度タイプ……エアヌール
  • 超高密度タイプ……エクセーヌ
等があります。

(注意点)
人工皮革と合成皮革は元々の基材が違う別物で、ランドセルでは人工皮革が使われています。

同じ素材でも、メーカーにより名称が違ったり、種類も豊富なため、ランドセルを初めて選ぶ時に迷いがちです。風合・軽さ・対傷性などがそれぞれに違うので、ランドセルを選ぶ時は、それぞれの特徴を理解して選びましょう。

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