お招きが成功する、簡単おもてなしのコツ
プレート重ねのセッティングを使いこなす秘密。それは、料理はコース形式だけど大皿で順番に出して、それぞれのお皿を使って各自が取り分ける、というもの。このときのポイントは、上から順に、必要なうつわだけを使うんです。温かい料理は冷めないうちに食べられるし、料理を出す側の手間は最小限です。これは便利。テーブルの上は美しく、おもてなし感もたっぷりなのに、楽!左:ロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドに有田焼のお皿を重ねています。右:食空間コーディネーターの佐藤富士子先生は、テーブルコーディネーターの草分けである故クニエダヤスエさんに長年師事されたということです。有田焼のボウルを裏返して高台みたいに使うウラ技も教えていただきました。高さのあるものがひとつあると卓上が立体的になって良いという考え方は、インテリアのコーナー飾りにも共通します
おもてなしを成功させるには、当然ながらメニュー作りが大切になります。「どんな料理をどんなお皿で楽しんでもらうかが重要」「どのお皿に何がどれくらい盛りつけられるか把握しておくと、うつわ選びも簡単」という先生の言葉は、目からウロコでした。
ワイングラスの並べ方、カトラリーの並べ方の基本をマスター
「グラスは右から、シャンパン、白ワイン、赤ワイン、水の順で並びますが、自宅の場合はあまり形式にこだわりすぎず、2つくらいで大丈夫」だそう。カトラリーは、お皿の右にまとめて並べる場合、お皿の側から(内側から外側へ)順に、フォーク、ナイフ、スプーン、箸、と並べます。または、お皿の右にナイフとスプーン、お皿の左にフォークと分けて並べてもOKで、その場合は、箸は使いやすい場所に置けば大丈夫のよう。最後に花や小さな正月飾りをあしらえば完成です。やってみました! おもてなしテーブルコーディネート
左:有田焼なら有田焼で統一したほうが整った感じがしそうですが、いつもより格段におもてなし感が高まっています。これを機にテーブルコーディネートを勉強したいという気にもなろうというもの。右:上のお皿はジェイピリオドの染付のうつわ・梅取皿(φ145×H23mm)900円。下のお皿も有田焼ですが現在は販売されていません
せっかく教えていただいたので、自宅でコーディネートを再現してみました。以前ジェイピリオドで買った有田焼のお皿を重ね、日本酒も飲みたいので有田焼のおちょこを配置。合わせた徳利はアンヌ・ブラック(デンマーク)のピッチャーですが、青で統一されているので違和感はありません。
テーブルコーディネートのルールから外れている部分もあるとは思うのですが、家はレストランとは違いますし、ルールに縛られておもてなしが窮屈になるのも考え物。正しいルールは今後覚えるとして、まずはやってみることが重要ですよね。
次のページでは、お正月向けのインテリア用品をリンク付きでご紹介します。