株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

年初来安値更新続くシャープ。底値はいくら?

鴻海精密工業との提携交渉に不透明感が出たり、シャープの格付けが引き下げられる等して、シャープの株価は年初来安値を更新しています。一体シャープの株価はいくらで底を打つのでしょうか・そこで、シャープの株価がどこまで下がるのかを考えてみました。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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鴻海精密工業(台湾)との提携交渉で不透明感が拡大したり、シャープ(6753)の格付けが引き下げられる等して、シャープの株価は年初来安値を更新する日々が続いています。2012年10月11日にはついに150円台を割り込み、一時143円の安値をつけました。

シャープは日本を代表する企業の一つと言えますので、現在の年初来安値を更新する状況に、「この先一体いくらまで株価が下がるのだろう」等と株価の行方に興味を持っている人も多いかもしれません。

そこで、シャープの株価がいくらまで値下がりするのかを、株価チャートを使って考えてみたいと思います。

株価の下落を計算してみよう

では、シャープの株価チャートを見てみましょう。左側の囲みが8月につけた安値164円です。そして、右側の囲みが安値以降につけた高値240円です。現在の株価は右端部分になります。

チャート

シャープのチャート。MarketSpeedより。拡大画像あり


株価の考える場合には、重要な3つの数字が存在します。それは、「3分の1、2分の1、3分の2」の3つです。

では、この3つの数字を使って、具体的に株価を計算してみましょう。

高値の240円から安値164円までの下げ幅は76円です。この76円に3つの数字を掛けて、起点となる高値(もしくは安値)から、知りたい株価を計算するのです。

今回は、年初来安値から下がる価格を求めているので基点となるのは年初来安値です。反対に、上がる価格を求める場合は基点は年初来高値になります。

164-(76×3分の1)=139円
164-(76×2分の1)=126円
164-(76×3分の2)=114円

年初来安値更新が一体いつまで続くのだろうかとただ心配するよりも、数字がある程度わかった方が安心できるかもしれません。

参考記事:「みずほ株はいくらまで上昇?株価を予測する3つの数字」

今後のシャープの売買戦略

株価は高くなったり、安くなったりを繰り返して動いています。ただし、株価は、企業が持っている成長性や業績等のファンダメンタルズを評価して動きます。つまり、現在のシャープのファンダメンタルズは株価が上昇するために十分かと考えると、難しいと言わざるを得ません。

儲けるためには、できれば上昇傾向にある銘柄を選びたいものです。ですが、株価チャートを見てわかるように、シャープの株価は2010年以降、中長期的に下落傾向にあります。株価は底をつけた様子もなく、だらだらと下がり続けているため、「安いから買い」と判断できる材料も見当たりません。

チャート

シャープのチャート。MarketSpeedより。拡大画像あり


とは言え、底をつけない株価はありません。万一シャープの株価が底を打って反転した場合には、中長期での保有というよりも、当面は短期的な売買が適しているのではないでしょうか。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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