リフォーム費用/リフォームローン・リフォーム瑕疵保険・補助金・税金

インスペクション+瑕疵保険で安心できる中古住宅を!(2ページ目)

中古住宅をリフォームしてマイホームにする、という方が増えてきている一方、その住宅取得時の瑕疵(欠陥)リスクについては従来買主が負うという状況でしたが、リスクを軽減すべく、「インスペクション(事前検査)」と「瑕疵保険」がセットされたサービスが注目されています。今回はそのサービスを手掛ける、株式会社既存住宅保証センター様を取材しました。これから中古住宅を取得される方は必見です。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド


中古住宅+リフォームも対象になる瑕疵保険

このサービスは中古住宅を購入してからリフォームしようとしている方にも大きなメリットをもたらしてくれます。一般的な中古住宅瑕疵保険では、建物引き渡し後リフォームをしてしまうと、そのリフォームした箇所は免責(保険の対象外)となってしまうのですが、「引き渡し後リフォーム型かし保険」を活用し、工事検査料を追加することで、引き渡し後のリフォーム部分の瑕疵(欠陥)も最大5年間保証されるのです。

また、インスペクションによって基準に満たなかった住宅であっても、リフォームによって基準を満たし「適合住宅」になれば瑕疵保険への加入が可能になりますので、購入を検討している中古住宅に対して、必要な補修箇所が明確になり、購入費用と工事費用の総額を把握しやすくなるというメリットもあるのです。

住まいは大切な資産。検査や保険はやはり重要

鈴木健二営業部長

今回取材にご協力いただいた株式会社既存住宅保証センターの鈴木健二営業部長。中古住宅をもっと活用してもらいたいという熱い思いがひしひしと伝わってきました。

鈴木部長は「これらの検査や保険にはそれなりに費用が発生します。ですが、新築とまではいかないまでも高額な買い物をすることを考えたら、はやり『みらいえ』の利用をお勧めしたいと思っています。上手にインスペクションを活用してもらいたいですね」と話してくれました。

一般的な戸建住宅のインスペクション費用は46,000円。また、瑕疵保証料は建物の延床面積によって異なりますが、延床面積125m²未満の場合は84,000円。そして、購入後にリフォームをする場合の追加検査費用もリフォーム内容により42,000~63,000円となっており、専門家の客観的なアドバイスが受けられて、安心も手に入ることを考えれば、中古住宅を活用していく上でとても便利なサービスであると思います。さらに、中古住宅を買う側の人であっても、家族や仕事の事情でいずれ住まいを手放すことになる可能性だってあります。その時に、しっかりとしたインスペクションと瑕疵保険があれば売却がしやすくなるはずです。

このようなサービスのおかげで「適合住宅」の中古物件が一般消費者に好まれるようになり、また、建物を維持する上で必要とされるメンテナンスやリフォームが明確になることから、売主と買主の双方が安心できる建物取引が普及していくことでしょう。

住まいは居住空間というだけでなく大切な資産です。その資産を守るための知識をしっかりと身につけ、建物価値を損なわないためのリフォームについても考えておくようにしましょう。

【関連リンク】
株式会社既存住宅保証センター

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます