がんとキノコの意外な関係
ココまで読まれて、「そういえば」と思い当たられる方もいらっしゃるかも知れません。というのも、がんにキノコがいいのではないか、というのは比較的一般の方にも広まっているからです。しかし、その真偽のほどやメカニズムはそれほどきちんとわかっていませんでした。しかし、その謎の部分が、この数年で少しずつではありますがわかってきました。
右図は、シイタケ菌糸体を摂取する前後での、がん患者さんの免疫力の状態を示していますが、5ヶ月(=20週間)摂取したことで、免疫力が回復していることがわかります。
シイタケのどこがいいのか?
では、シイタケを毎日スーパーで買ってきて食べればよいのかというと、やはり少し違うようです。というのも「シイタケ菌糸体」というのは、図に示すように通常は私たちが食べない部分だからです。この菌糸体にはベータグルカンなど多糖類も多く含まれていて、それらが「免疫抑制細胞」を減少させることにつながることもわかってきています。
とはいえ、なかなかお目にかかる部位ではありません。最近では、シイタケ菌糸体を原料にしたサプリメントもあるようです。がん治療中で再発・転移に対して何らかの補助を考えられている方には、そのようなサプリメントを使用されるのもよいのではないでしょうか。
■がんの再発・移転予防には免疫抑制細胞の減少を
【関連サイト】
シイタケ菌糸体研究会