そんな日傘が展示されているのが、国立新美術館でただいま行なわれている「日傘を詠む展」。早速その作品達をご紹介します。
【Contents】
Page1:手描きによる日傘は世界にひとつだけの希少感
Page2:見る角度によって表情が変わる日傘
Page3:憂鬱な気分が吹き飛ぶ鮮やかな雨傘も!
手描きによる日傘は世界にひとつだけの希少感
展示されているのは、すべて日傘作家ひがしちか氏による「Coci la elle(コシラエル)」の日傘。その多くが手仕事による一点ものです。たとえば傘の表面に手描きでペイントを施されたシリーズ。こちらはブルーのグラデーションのペイントが涼しげな作品です。
夏の到来と引き替えに散っていってしまう花の名を冠した日傘。これなら、日差しが強い季節になってもいつまでも紫陽花の美しさを愛でることができます。さめた色合いが、夏の和装や浴衣にもよく似合いそう。
Coci la elleの作品には、そのネーミングの意味するところを想像する楽しみもあります。ちなみにこちらは「coscant」と名付けられた日傘。これは三角関数の中の一つの関数です。なぜこの名前がついたか気になる方は、「coscant」のグラフがどんな形を描くかぜひ調べてみて!
次のページでは、見る角度によって表情が変わる日傘をご紹介します。