オーブがこだわる、見・聴・演
さて、1階席1186席、2階席521席、3階席265席、総客席数1972席の劇場は、ミュージカル・音楽劇専用劇場としてこだわった点が3つあります。1つ目は「見やすさ」へのこだわり。舞台から客席の最後列まで28.8メートルで、2000席規模の劇場としてはどの席からもステージを間近に感じられる造りになっています。座席は前の席と少しずつずらしてある千鳥の座席配置。また2階席3階席は「階段を下りているとつんのめって転がって行ってしまいそう」という劇場にありがちな恐怖感はなく、ほどよい傾斜で舞台がよく見えます。
2つめは「聴きやすさ」へのこだわり。劇場内の壁の凹凸やバルコニーの形状などを工夫し、舞台からの音を拡散させて色々な角度で響かせる、気持ちの良い音場を追求。音がクリアに聴こえるだけでなく、反響も適度な長さを保ち、心地よく響く設計となっています。
3つめは「演じやすさ」へのこだわり。実際舞台に立たせてもらったのですが、奥行きが16.2メートルもあり広々とした印象。バトン(幕昇降装置)は60本が250ミリの間隔で設置され、人やセットの動きに縦横無尽に対応できる構造となっています。ブロードウェイやウエストエンドの演出をそのまま渋谷で再現できる、柔軟な舞台なのです。
7月18日からのこけら落とし公演は48年ぶりの来日となるブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』。11月には宝塚歌劇団OGによる『エリザベート』のスペシャルガラ・コンサートが。12月にはホセ・カレーラスがミュージカルナンバーを披露するステージ。そして年末年始には劇団☆新感線の舞台と、音楽にこだわった様々なタイプのステージが予定されています。
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