鉄道/観光・イベント列車

世界遺産平泉への旅を誘う「ジパング編成」(4ページ目)

東北復興への願いを込めて2012年4月から開催された観光イベント「いわてデスティネーションキャンペーン」に合わせて登場したJR東日本の新しいジョイフルトレイン「ジパング編成」。2011年に世界遺産に登録されたばかりの「平泉の文化遺産」訪問への足として、さっそく一ノ関~盛岡間で運転を開始した。車両は、中尊寺金色堂に代表される黄金文化をイメージしたきらびやかなものとなっている。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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ジパング編成の運行予定

1号車のデッキは手すり付

1号車のデッキは手すり付

盛岡に到着した「ジパング編成」

盛岡に到着した「ジパング編成」

2012年6月末までの「いわてデスティネーションキャンペーン」期間は、「平泉世界遺産号」として、一ノ関~盛岡を往復したが、引き続き2013年も快速「ジパング平泉」号として、一ノ関~盛岡を往復する(6月末までは原則土休日のみの運転、期間内には1日2往復する日もかなりある)。4両編成のうち1号車と4号車は指定席、2号車と3号車は自由席。夏休みには「青春18きっぷ」でも乗れることは言うまでもない。

また、5月18,19日、6月29,30日の4日間は、「ジパング盛岡・仙台号」として、盛岡~平泉~仙台を往復する。仙台地区のみならず、首都圏から平泉方面に出かけるときにも便利だろう。

さらに、6月8,9日は、仙台~福島を阿武隈急行線経由で「がんばろう宮城福島号」として運転。初の阿武隈急行線乗り入れは注目を集めそうだ。

夏以降も、盛岡を中心に臨時列車としての運転が継続してある模様なので、動向に注目したい。
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