株式戦略マル秘レポート/戸松信博の「海外投資、注目銘柄はここ!」

業績、財務全てが優良!王道内需銘柄「中国旺旺」

中国旺旺(ワンワン・チャイナ)は中国最大手スナック企業です。高い利益率と安定した成長と株価、そして規模の大きさを見ると、同業ではありませんが、同じ消費財企業の恒安国際を彷彿させるような銘柄です。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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中国最大手スナック企業!中国旺旺(00151)

中国旺旺(ワンワン・チャイナ)は台湾系大手スナック食品会社で、台湾の資産家である蔡衍明氏により1962年5月に設立されました。当時の社名は「台湾宜蘭食品工業株式会社」といい、主要業務は缶詰農産物の輸出でした。1983年、日本の米菓メーカーである岩塚製菓と提携し、台湾の米菓市場を開拓、そして「旺旺」ブランドで米菓製品の生産販売を始めました。
中国旺旺の主要製品、子供用ミルク飲料

中国旺旺の主要製品、子供用ミルク飲料

その後1992年に中国市場へ進出し、先発組として優位にシェアを拡大してきたところは康師傅(00322)と似ています。製品も多様化を進め、中国において煎餅で70%以上、子供用ミルクで45%以上、ソフトキャンディーで27%、スナック菓子で23%のシェアを占めています(2010年第1四半期、ACニールセン調べ)。煎餅、子供用ホットミルク、ソフトキャンディーでは1位、ジェリーでは3位の企業です。中国全土に34拠点(107の工場)で生産を行っています。

同業他社を上回る大きな利益率

ブランドの知名度が高く、販売網も大きいため、同社は同業他社を上回る利益率を持ちます。2006年~2011年の5年間における売上年平均成長率は28.2%、利益は23.9%で、同期間の平均ROEは31.6%という高さです。

上の写真にある子供用ミルクなど、古くからある主力製品はそれぞれ+20~35%増の売上成長を保っています。株式市場には2008年3月に香港に上場、2009年3月には預託証券として台湾にも上場を果たしました。現在では日本円で1兆円を超える時価総額規模となり、2011年12月にハンセン指数構成銘柄に組み入れられています。
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