筆記具は幅広く色んなものを使ってみたくなるもの
「どうして何本も筆記具を買うのか?」と聞かれる事があります。「どうして何本もギターが欲しくなるのか?」と思う事もあります。それは多分、手で使う道具は、ひとつだけだと飽きてしまうからでは、とか、手で触れるものだからこそ、感触が変わる事で新しくアイディアが出てくるのではないか、とか、気分転換は大事だとか、だって欲しいからしょうがないじゃないかとか、まあ、理由は色々ありますが、いずれにしても、変わった筆記具があると欲しくなるんです。だから、AS IF TOYの「Varacil」を見つけた瞬間、購入してしまうのも当然の事でした。こちら、シャープペンシルのプラモデルなんです。しかも、接着剤が不要ではめ込むだけで作れるのですが、一個一個のパーツが小さくて、それをパズルのように組み上げるようになっています。パズルのようにというか、パズルそのものですね。寄木細工ならぬ、寄せプラスチック細工とでもいいましょうか。
立体パズルとしてもプラモデルとしても丁度いいレベル
パーツ数は、ざっと30個程度。もちろん、シャープペンシルのメカニズム部分も作ります(ここは金属パーツになっています)。シャープペンシルのメカニズムを知らない人も少ないとは思いますが(子供の頃分解して遊んだ記憶は誰にでもあるはずです)、バネを押し込みながらねじ切り部分を回転させて固定する作業をしていると、そういえばこうやって芯を繰り出すんだな、などと懐かしい気分になります。懐かしいといえば、パーツをライナーから切り離す作業自体、もうプラモデルを作らなくなって久しいわけで、相当懐かしい作業でした。組み立てる上で最も重要なのは、通常のプラモデルと同じく、ライナーから切り離した後のバリをキレイに取る事。切った後、切断面をやすりで磨いて平たくする事が、最終的にペンの耐久性にも関わってきます。少なくともバリの出っ張りだけはなくしておいて下さい。パズル仕立てになっているので、不要な出っ張りがあると、そこが引っ掛かって上手く組み上がりません。
組立自体は、たかだか22ピース程度のパズルですから、立体とは言っても、さほど難しくはありません。説明書にも丁寧に図解されているので、小一時間もあれば誰でも完成させられるでしょう。ただ、どうせなら、何も見ずにパズルとして組み立てる方がおもしろいと思います。説明書ナシだとかなり難しいですが、各パーツに互換性はないので、正解はひとつだけ。根気よくやればどうにかなります。パッケージの絵だけを参考にする、というのが、ゲーム的にはおすすめ。接着剤を使わないので、組み立てたり、またバラしたりと、本当にパズルのようにも楽しめます。
次のページではいよいよシャープペンシルが完成!