成形合板のパイオニア
天童木工
薄く切り出した木を何枚にも貼り合わせ、熱を加えて形を作るのが成形合板。家具だけでなく身近なインテリア小物でも多くみられる製法(画像:天童木工)
1954年。天童木工の初期の作品で、水之江忠臣氏のデザインによるS-0507シリーズ。座と背にナラ材を使い、シンプルで無駄のないフォルムは、今でも美しい。60年続くロングセラー。(画像:天童木工)
剣持 勇氏デザインのS-3048MP-ST。三次元の曲面の背~座は、一枚の成形合板から作られ、成形合板ならではのデザイン。(画像:天童木工)
さらに、木の板を曲げる型さえあれば、同じ商品の大量生産が容易なことも大きなメリット。日本の復興時期に建設された、大型施設での家具の需要に応えたというのも天童木工を育てた要因でしょう。
「成形合板なら天童木工」と一目置かれるようになり、数々のデザイナーとの作品を世の中に発表していくことになります。
次ページは天童木工の代表的な家具をご紹介しましょう。
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