男のこだわりグッズ/モノを持ち運ぶ・整理

長いライター生活の中で考えたプロ用取材ツール(3ページ目)

取材などで使うノートと筆記具をシンプルに持ち歩きたい、という動機から生まれたミニマムなノートケース。ガイド納富がプロのライターとしての経験と、モノの見巧者としてのグッズへの愛で考案した、プロのライターや編集者に向けた、立ったままでの筆記にも対応したツールです。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

シンプルな割りに、意外に機能は豊富だったり

ノートケース05

ニーモシネノートパッドA5を入れてみた。これはこれで使える

元々は、筆記具とノートが同時に持ち歩けて、立ちながら書ければ、それだけでOKでしたが、実際に作ってみると、思った以上に色々便利だという事も分かりました。まず、普段使っている、「Thinking Power Notebook ネイチャー」というA5横の大学ノートに合わせた作りですが、A5サイズで、短辺側で開くタイプなら、他のノートも入ります。たとえば、打ち合わせなどの場合は、そこにマルマンの「ニーモシネ」のA5ノートパッドを入れたり。もちろん、この場合、ページ押さえは三分の一以上使ったノートパッドにしか対応しませんし、上部ははみ出しますが、ノートパッドの場合、上部は元々筆記スペースではないので問題ありません。また、ニーモシネ・ノートパッドは結構重いので、元々半分くらい使ってから持ち歩く方が便利だったりします。好みで使い方をアレンジしてみるといいですね。
ノートケース06

ペン挿しをクリップ代わりに、A4用紙で読み書きもできる

ノートケース07

裏面のスリットにメモ帳を差し込んでジョッター的にも利用可能

また、打ち合わせでA4サイズの紙資料を貰った時など、その用紙を、ペンホルダの下に挟むと、A4用紙がホールドされるので、片手で紙を固定でき、さらに下が画板状態ですので、書き込みも問題ありません。これが、使って初めて発見したのですが、現場でとても重宝します。

さらに、ストラップホールを空けているので、そこにハンドストラップなどを付けて、手首に通しておけば、撮影時には、ぱっと手を離してカメラを両手で使うことも可能。ついでに、裏のポケットのスリット部分は、本来、名刺やメモを差し込んでおくために作りましたが、ここにロディアなどのメモ帳を差し込んで、メモパッドケースとしても。これが、電車などに乗っている時に、咄嗟にメモったりするのにとても便利なのです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

ノートケース08

ミニマムな構造なので、この薄さでノートとペンを持ち歩ける

この「Note Me」を使っていて、何が便利だといって、カバンから取り出す→書く→参照する→カバンに入れる、といった動作のスピードが格段に上がった事。また、カバンに入れるとほとんど場所を取らず、それでいて、固い革なので出し入れが凄くスムーズな事。つまり、ミニマムで速いんです。最速のノート環境、と言ってもいいと思います。そんな機能もつくづくプロ向けというか、ライターか編集者かフィールドワーカーくらいにしかアピールしないかな、とも思いますが、旅の記録やアイディアの整理など、外で手を動かしたい人には、とても便利に感じていただけると思います。

実際、ガイド納富も、取材以外の、例えば小説のプロット作りとか、企画のアイディア出しなどに使っています。画面の大きさが、ほぼiPadくらいで、アイディアをこね回す分にはiPad以上に便利で、ガイド納富は密かに「アナログiPad」と呼んでいます。
ノートケース09

ペン挿しは左右どちらからでも入れられる。太く作っているので万年筆や多機能ペンにも対応

専用のノートとして採用した「Thinking Power Notebook ネイチャー」が、またノートとしても名作で、水性インクで引かれた方眼罫は筆記の邪魔にならない絶妙の濃さだし、一枚一枚ミシン目がついていて、切り離せるし(使ったページから切り離して使うと、Note Meが、より便利に使えるようになっています)、イラストレーターのYouchanによる表紙のイラストが抜群にカッコいいし、A5横サイズは、要するにA4サイズの上半分だから、A4用紙に書くように書けるし、紙はフールス中性紙で書き心地がいいしと、良い事尽くめ。ペン挿し部分も、ちょっとこだわって、経年変化が楽しめる植物なめしのブッテーロレザーを使い、しかもジェットストリーム 4in1が入る太めの径のしてあります。万年筆や多機能ボールペンの使用が前提だからです。

手前味噌ですが、他に類似品はない製品ですし、既に買っていただいたプロの方々からは、おかげさまで買って良かったと言ってもらえてるようです。ガイド納富にとっては、既に手放せないツールです(当たり前ですが)。とにかく快適に、素早くノートに書きたい方、一度試してみてくださいね。それと最後に。このネーミングは、文具王こと高畑正幸氏、銀座五十音の宇井野京子氏が中心になって命名してくれました。ちょっと恥ずかしいです(笑)。

【関連リンク】
「Note Me」はスーパークラシックで購入できます
もう一つのThinking Power Notebook用ノートカバーの名品
Thinking Power Notebookの公式サイトはこちら

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