PS Vita/PS Vita関連情報

PS Vitaの「正体」と足りないもの(2ページ目)

いよいよ発売日が12月17日と発表されたPS Vita。画像、操作、通信などからPS Vitaの「正体」に迫ってみた。そこで見えてきた意外な「足りないもの」とは…?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド


やっぱり綺麗な有機ELディスプレイ

ホーム画面

従来までのXMBとは違い、タッチパッド用に新設計されたUI。

PS Vitaの映像能力に関しては、その解像度のみならず、有機ELディスプレイも大きな役割を担っている。

ソニーは昔、世界初の有機ELテレビ「XEL-1」を発売しているが、その後国内市場から撤退している。当時ソニーが有機ELにかける意気込みはかなりのものがあったが、その思いがこういった形で結実しているのかも知れない。

有機ELディスプレイは応答速度、色再現性に優れる。屋外では視認性が落ちるが、液晶ディスプレイと同様の問題と言える。

色に関しては特に黒色の表現が素晴らしい。また、応答速度の良さはアクションゲームなどで効果を発揮するだろう。

携帯ゲーム機で初となる有機ELディスプレイの搭載は、3DSにおける裸眼3Dディスプレイの搭載に匹敵する英断となるかも知れない。

初代PSから「リッチな映像表現」に拘ってきた、その集大成のハードと言える。

そしておそらくこのディスプレイはゲームだけのものではなく、動画配信なども視野に入っていることだろう。

取りこぼしのない操作環境

前面タッチスクリーンのみならず、背面もマルチタッチに対応している。
さらにモーションセンサー、マイク、カメラの搭載。
現在スマートフォンに搭載されているすべての操作系に対応しており、さらにアナログスティックを左右に配置。
現在のゲームで、必要と思われるほぼすべての入力を網羅しているのがPS Vitaだ。

それでいて、ゲーム専用ハードとしてインプットには非常に気を使っている。スマートフォンのように操作性にジレンマを感じることはなさそうだ。

PSPはタッチスクリーンに対応しなかったことが他ハードとの最大の差別化になっていたが、PS Vitaは「取りこぼさないこと」が最大の目的になっているように思える。

「取りこぼさないこと」、それは3G通信の対応でも見て取れる。

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