ETF

国内初上場の「ETN」ってどんな商品?(2ページ目)

今年8月に東京証券取引所に初めて上場された「ETN」。第一弾の2銘柄に加え、9月6日に第二弾としてさらに7銘柄が上場しました。ETFより幅広い投資対象へのアクセスが可能といわれる「ETN」とは、一体どんな金融商品なのでしょうか?

執筆者:村岡 里香

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日本初のETNのラインナップを一挙紹介

バークレイズ・バンク・ピーエルシーが発行するETNはブランドネーム「 iPath」で知られ、世界の主要取引所ではすでに活発に取引されています。その中で東証に上場した9銘柄について以下にご紹介しましょう。いずれも証券会社を通じて1口単位で取引できます。

<8月23日東証上場のETN
・iPath 商品指数連動受益証券発行信託(2021)
現物を保有しないETNなら時間と共に劣化してしまう農産物や畜産物に特化した投資も可能!

現物を保有しないETNなら、時間と共に劣化してしまう農産物や畜産物などに特化したタイプの組成も可能に!

エネルギー、貴金属、農産物などの24種類の商品で構成されるS&P GSCI商品指数トータル・リターンに連動。
年間手数料:0.75%

・iPath VIX中期先物指数連動受益証券発行信託(2029)
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500指数の値動き(ボラティリティ)を指数化したS&P 500 VIX中期先物指数トータル・リターン(一般的に相場の先行きに不透明感が高まると値上がりする傾向がある)に連動。
年間手数料:0.89%

<9月6日東証上場のETN>
・iPath 貴金属指数連動受益証券発行信託(2022)
金および銀で構成されるS&P GSCI貴金属指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath 産業用金属指数連動受益証券発行信託(2023)
アルミニウム、銅、鉛、ニッケルおよび亜鉛から構成されるS&P GSCI産業用メタル指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath エネルギー指数連動受益証券発行信託(2024)
ブレント原油、原油、軽油、灯油、天然ガスおよびRBOBガソリンから構成されるS&P GSCIエネルギー指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath 農産物指数連動受益証券発行信託(2025)
ココア、コーヒー、トウモロコシ、綿、カンザス小麦、大豆、砂糖および小麦から構成されるS&P GSCI農産物指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath 穀物指数連動受益証券発行信託(2026)
トウモロコシ、カンザス小麦、小麦、大豆およびシカゴ小麦から構成されるS&P GSCI穀物指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath ソフト農産物指数連動受益証券発行信託(2027)
ココア、砂糖、コーヒーおよび綿の各商品から構成されるS&P GSCIソフト・コモディティ商品指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

・iPath 畜産物指数連動受益証券発行信託(2028)
飼育牛、豚赤身肉および生牛から構成されるS&P GSCI畜産物商品指数トータル・リターンに連動。
年間手数料: 0.75%

◇  ◇  ◇  ◇ 
今後も上場銘柄数は増える見込みで、株価、通貨、金利など様々な対象に連動するETNが登場して私たちの投資チャンスを広げてくれることが期待されます。

また、ETN上場に合わせ大手ネット証券などでは期間限定のETN売買手数料キャッシュバック・キャンペーンも実施。現在ETNの購入を考えている人はサービスを提供する窓口を上手く活用することもあわせてご検討くださいね。

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