水戸岡氏がデザインした駅(2)
■西戸崎駅(香椎線・福岡県福岡市東区)路線の両端が、他のJR線と接続しないという珍しいルートをたどる香椎線の西の終着駅。近くの志賀島は古代史で有名な金印が発見された場所ということで、駅スタンプは金印をデザインしたものだ。元々は石炭積出港、近年はマリンリゾートということで、ヨットをイメージしたデザインである。1998年に改築された。なお、香椎線は水戸岡氏のJR九州デビュー作となった「アクアエクスプレス」が運行された彼ゆかりの路線だ。
■須恵駅(香椎線・福岡県糟屋郡須恵町)
香椎線が鹿児島本線と接続する香椎駅より南の区間にある小駅。コンクリート造りで、壁はガラス張りというモダンな設計である。町の中心とは離れた住宅地にあり、まわりが静かなだけによく目立つ。ローカルな地域だが、実は福岡空港の裏手に当たり、クルマなら15分ほどの距離だ。1995年改築。
かつて筑豊炭田の中心地として栄えた直方。町に賑わいを取り戻すべく伝統ある旧駅舎の隣に2011年4月新駅舎としてオープンした。伝統ある駅舎を引き継ぐ意味合いもあり、外観は黒と茶色を基調に瓦葺風の屋根を造るなどクラシックなデザイン、内部は白を基調とした明るい雰囲気としている。
発着する電車は、ブラックフェイスにサイドが白の車両が主力で、どこか相通じるものがあるのは偶然だろうか?
以上、ほんの一例だが、これだけでも、個性的な駅舎が多いことが分かっていただけただろう。列車から降り立った時、列車の発車まで時間があるとき、駅ウォッチングをすれば、旅が更に一層楽しくなるであろう。
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