鉄道/駅、鉄道グッズ

JR九州のユニークな駅 レトロな駅vs水戸岡デザイン駅(3ページ目)

九州新幹線全線開業以来、新幹線をはじめ、各種列車が注目の的だが、それに劣らず各駅もユニークな駅舎揃いだ。歴史ある文化財的駅がいくつもある一方で、斬新なデザインの駅も目につく。プロデュースしたのは、列車デザインで一躍有名になった水戸岡鋭治氏。奇抜なデザインもさることながら、使い勝手の良さ、列車待ちで過ごすと落ち着くのはさすがと思ってしまう。九州鉄道の旅では、列車ばかりではなく、ぜひ駅にも注目しよう

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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水戸岡氏がデザインした駅(2)

■西戸崎駅(香椎線・福岡県福岡市東区)
西戸崎駅

ヨットをイメージした西戸崎駅

窓

駅舎内のユニークな窓

路線の両端が、他のJR線と接続しないという珍しいルートをたどる香椎線の西の終着駅。近くの志賀島は古代史で有名な金印が発見された場所ということで、駅スタンプは金印をデザインしたものだ。元々は石炭積出港、近年はマリンリゾートということで、ヨットをイメージしたデザインである。1998年に改築された。なお、香椎線は水戸岡氏のJR九州デビュー作となった「アクアエクスプレス」が運行された彼ゆかりの路線だ。

■須恵駅(香椎線・福岡県糟屋郡須恵町)
須恵駅

ガラス張りの須恵駅

香椎線が鹿児島本線と接続する香椎駅より南の区間にある小駅。コンクリート造りで、壁はガラス張りというモダンな設計である。町の中心とは離れた住宅地にあり、まわりが静かなだけによく目立つ。ローカルな地域だが、実は福岡空港の裏手に当たり、クルマなら15分ほどの距離だ。1995年改築。

 
■直方駅(筑豊本線・福岡県直方市)
直方駅

直方駅の新駅舎

直方駅内部

内部は白が基調の直方駅

かつて筑豊炭田の中心地として栄えた直方。町に賑わいを取り戻すべく伝統ある旧駅舎の隣に2011年4月新駅舎としてオープンした。伝統ある駅舎を引き継ぐ意味合いもあり、外観は黒と茶色を基調に瓦葺風の屋根を造るなどクラシックなデザイン、内部は白を基調とした明るい雰囲気としている。

 

直方駅の電車

直方駅に発着するブラックフェイスの電車

発着する電車は、ブラックフェイスにサイドが白の車両が主力で、どこか相通じるものがあるのは偶然だろうか?


以上、ほんの一例だが、これだけでも、個性的な駅舎が多いことが分かっていただけただろう。列車から降り立った時、列車の発車まで時間があるとき、駅ウォッチングをすれば、旅が更に一層楽しくなるであろう。

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