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プリウスα、フィットシャトル。ワゴンが復権!?(2ページ目)

プリウスα、フィットシャトル。逆輸入ではアベンシス。さらに定番のCクラスや508SW、パサートバリアントなど輸入勢もワゴンは元気だ。かつてワゴンブームが終わってからかなりの月日が経ち、また新しいワゴンが登場しているのはなぜだろうか。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

発売時期こそ似ているが、クラスは違う

プリウスα

走りのしなやかさや体感上のパワーではプリウスαが上手。実燃費は分からないが、長距離を走るならプリウスαの方が楽なのは間違いない。プリウスαの価格は250万~330万5000円

ベースのプリウス、フィットがクラスが違うように、プリウスαとフィットシャトルは価格も車格も異なる。ただ、震災の影響などでリリース時期が近くなってしまったから比較されがちだが、乗り味や雰囲気、そしてシート配列も積載性もかなり違う。

プリウスαはミドルクラスらしい乗り味で、ロングツーリングの相棒としても十分に役割をこなしてくれそうだ。一方のフィットシャトルも乗り心地は悪くない。ワゴン化により、サスペンションのチューニングにはかなり気を使ったと言うだけある。ガソリン車もハイブリッドも落ち着いた走りを見せてくれる。

積載性はどう違う?

フィットシャトル

フィットシャトルのラゲッジは単に広いだけでなく、1.5Lモデルは荷室下に広大なアンダースペースを設け、さらにリバーシブルにしたり、写真のように立てて使ったりと多彩なアレンジができるのも魅力だ。フィットシャトル、フィットシャトル・ハイブリッドの価格は、161万~233万円

プリウスαとフィットシャトルのラゲッジを比べると、プリウスαもスペース的には十分だが、荷室高の余裕とフロアの低さから「大きいな!」と感じるのはフィットシャトルの方だ。立体駐車場に入る1540mmの全高でありながら、26インチの自転車が入るだけあって天地高の余裕は十分。フィットシャトルの荷室容量は、ガソリン車は590L、ハイブリッドは517Lで、プリウスαは5人乗りが535L、7人乗りは200Lという具合だ。ボディサイズがひと回り小さいフィットシャトルがこれだけの大容量を実現しているのは、フィットなどでも培った低床設計、センタータンクレイアウトなどの恩恵だろう。

この2台で迷ったら

フィットシャトルリヤビュー

フィットシャトルはコンパクトカーの延長線上にあるコンパクトワゴンなのに加えて立体駐車場に入る高さに抑えて、街中での取り回しのしやすさに配慮している

車格や予算を考えずに、この2台で迷ったらどうするか? 自転車などの大きな荷物を積載するならフィットシャトル。後席の足元空間の広さを含めた快適性重視ならプリウスαだろう。プリウスαには3列7人乗りという選択肢もある。立体駐車場の利用を含めた街中での取り回し性を考えれば、フィットシャトルの方が上手だ。ただし、とくにフィットシャトルにいえることだが、フィットとの違いを積載性に見出せないとほぼ意味がない。フィットは日常使いなら十分な積載力があるからだ。結局は「ステーションワゴンとの付き合い方」に戻るわけだが、キャンプでもマリンスポーツでも荷室を使い倒すことで、幸せになれるクルマといえるだろう。

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