ETRO(エトロ)
ショール(シルク/168×68cm)6万5,100円
エトロのショールはそのエレガントなデザインで、世界中のおしゃれ好きを魅了し続けています。とりわけ、ブランドを象徴するペイズリー柄は他に比類なき深みとバリエーションを誇っています。今回は、エトロのペイズリーと、高島屋史料館所蔵の能装束が融合したシルクショールが登場。歴史や文化の壁を越えたタイムレス・コラボから生まれたショールは、シルクの上に柄が鮮やかに浮かび上がり、首周りにまとうだけで、貴婦人のたたずまい。モチーフの絵柄は、同館所蔵の井伊家、毛利家など旧大名家由来の儀礼装束と、明治以降に制作された作品を含む430点余りの能装束から選ばれたそうです。
能装束の伝統柄
高島屋は江戸後期の1831年、京都で古着・木綿商としてスタート。創業当初から装いとの縁が深かった上、百貨店業界では初めて美術部を設けた歴史も持つだけに、高島屋史料館にはたくさんの珍しい生地や織物を所蔵しています。この歴史的にも貴重なアーカイブが今回の「ヘリテージ・コレクション」にもインスピレーションを与えました。
明治初期から京都画壇の巨匠、文化勲章受章作家を中心に、日本を代表する美術家の名品、18世紀の能装束、百選会・上品会の着物など約5000点の作品が収蔵されています。能装束のコレクションは日本が受け継ぐべき文化財ともなっているのです。
我が国には素晴らしい伝統工芸、服飾文化が受け継がれているのですが、普段はなかなかそれらに触れるチャンスがなく、現代のリアルなおしゃれと切断されているようにも勘違いしがちです。でも、私たちの日々の着こなしも、長いおしゃれの歴史が落とし込まれているものです。
高島屋創業180周年「ヘリテージ・コレクション」は、憧れのラグジュアリーブランドを通して、日本の伝統美をあらためて知るきっかけにもなるはず。ファッションと芸術がクロスオーバーしたアイテムたちは、時空を越えたヘリテージの世界を開く格好の扉になってくれそうです。ブランドの歴史と日本の伝統美のリュクスなマリアージュを感じ取る場として、百貨店建築では初めての国の重要文化財にも指定されている歴史的建造物の日本橋高島屋はこれ以上ない舞台に違いありません。
高島屋創業180周年記念企画
「ヘリテージ・コレクション」
2011年8月24日(水)~
【展開ブランド】
GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)・FENDI(フェンディ)・VALENTINO(ヴァレンティノ)・ETRO(エトロ)・BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)・Valextra(ヴァレクストラ)・MARNI(マルニ)・BLUMARINE(ブルマリン)・AGNONA(アニオナ)・HERNO(ヘルノ)など
【問い合わせ先】
日本橋高島屋
http://www.takashimaya.co.jp/
電話: 03-3211-4111(代)
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