スルリと入る一本挿しのペンケースがレアな訳

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Takulami「グリマルディ SMT(小)」2万3000円。写真の万年筆は付属しません。問い合わせはメール(takuya-okamoto@abox2.so-net.ne.jp)まで

万年筆は、日常的な筆記具ではあるけれど、筆記具の中では高価だし、軸に良い素材を使ったものは、持ち心地も良いからできれば持ち歩いて使いたいけれど、そのまま持ち歩くのは、何となく怖い物です。それは、iPhoneをケースに入れたいというような感覚に近いのかも知れません。道具である事は分かってるけど、傷は付けたくないとか。
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色は、茶、赤、黒の3色。大きさも大:2万5000円、中:2万4000円、小:2万3000円の3種類

万年筆用の1本挿しや2本挿しのペンケースが多く発売されているのも、万年筆を裸で持ち歩く人が少ないことを想定しているのだと思います。そんな万年筆用のケースとして、万年筆愛用者の憧れのケースが、岡本拓也氏の製作による「グリマルディ」でした。4万5000円から6万円以上のタイプもあるという、どうかすると万年筆よりも高い革のペンケースは、しかし、確実に万年筆をホールドして、しかも出し入れが驚くほどにスムーズ。価格を抜きにしても、大事な万年筆を持ち歩くための鞘として、本当の意味で満足できるペンケースです。

これ、実際に色々試してみれば分かるのですが、1本挿しのペンケースでハードシェルタイプというか、中の万年筆をしっかり保護できるタイプのケースで、万年筆がスルリとスムーズに入るモノはほとんどありません。指で本体を押して開口部を開くタイプや、中で万年筆が遊ぶ大きさが合っていないタイプ以外は、ほぼ、途中で何度か引っ掛かるものばかり。「グリマルディ」が当たり前のように実現している、万年筆がスルリと出入りして、しかし中で全く遊ばない、という性能は、様々な技術に支えられて実現した賜物。もちろん、「グリマルディ」の場合、使う万年筆のサイズに合わせて手作りするというセミオーダーだからこその最高のフィット感でもあるのですが。

次のページではより詳しく「グリマルディ」をご紹介します。