一石五鳥の多機能階段
1. 光井戸のような天井の垂れ壁は、階段と同じ材で造られている 2. 部屋の中心に自立する階段。細いフレームによる構造は華奢に見えるが、十分に強度がある。 3. 階段の幅は75cm。格子が手摺を兼ねる。 4. 2階の寝室からの階段を見下ろすと、連続しているように見える。 5. かつてはバラバラの大きさの収納や家具が部屋を占領していた。 |
この家のシンボルといえば、リビングとダイニングを隔てる階段でしょう。厚さ36mmのJパネルをカットして縦横等間隔に組み、そこに踏板を架けるというシンプルなデザインで、収納と間仕切りと棚と手摺を兼ね備えた、まさに“一石五鳥”の多機能階段なのです。
Jパネルは国産杉の三層構造の構造用合板で、強度と安定性に優れた新素材。この家の造り付け家具のほとんどは、Jパネルを使って大工さんの手で造られたので、工事全体のコスト削減にもなりました。また、床暖房の温もりを感じながらの床座りの生活を楽むために、木のインテリアに調和するkitokiの置き家具が用意されました。
◆建築データと建築家プロフィール