株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

みずほ株はいくらで底を打ち、反転するのか?(2ページ目)

みずほ銀行が東日本大震災直後、大規模なシステムトラブルを起こしました。過去にも大規模なシステムトラブルを起こしたこともあり、金融庁では緊急の立ち入り検査を行いました。震災以前は好調だったみずほFGの株ですが、3月15日に117円まで大幅に下落しました。みずほ株は底を打ったのでしょうか?底打ちの確認方法や今後の展開について解説します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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確認ポイント1:ローソク足の形状に注目 

2010年10月5日に株価は110円で底を打って上昇に転じ、2月17日に177円で天井を打ちました。3月15日に117円まで下がったことを考えると、上げ幅をほぼ帳消しにするほど株価は値下がりしました。

チャート

みずほFGのチャート。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり


3月15日の株価のローソク足の形状に注目しましょう。底打ちの確認サインの一つでもある、下に長いヒゲが伸びていることがわかります。

ローソク足については、「日経平均高値更新! どこまで上がるかを探る2つの方法」の記事で、ローソク足の形状に解説していますので参考にして下さい。

確認ポイント2:出来高に注目 

次に確認するポイントは、出来高です。出来高とは、通常出来高は、ローソク足等の株価チャートの下に、縦の棒のようなもので表示されます。株の場合、一般的に、出来高が増えるほど株価が全体的に上がり、出来高が減るほど株価は下がる傾向にあります。

では、3月15日の出来高に注目して株価チャートを見てみましょう。丸印をつけた部分です。

チャート

みずほFGのチャート。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり


左右の出来高と比べても、15日の出来高が突出していることがわかります。ローソク足の形状と出来高と総合して考えると、短期的には3月15日に株価は底を打った可能性が高いと考えることができます。

では、これらを踏まえて、みずほフィナンシャルグループ(8411)の今後の展開を考えてみましょう。

みずほ株の今後の動きを予測 

短期的には、3月15日の117円で安値をつけた可能性は高いと言えます。ただ、福島第一原子力発電所の稼動停止による電力不足が、企業の生産調整、そして日本経済に与える影響がどれほどなのかは今の所未知数です。影響がそれほど大きくなければ、株式相場には好材料ですが、影響がかなり大きければ悪材料となるでしょう。株式相場の動向がはっきりするまでは、もみ合う展開が続くのかもしれません。
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