資産運用

「心の豊かさ」の条件(2ページ目)

たとえ、今とても経済的に苦しい状況にあっても、「幸福感」「豊かさ」を感じるという人もいます。逆に、経済的には何不自由ない状態であっても、「豊かでない」「幸福でない」と感じる人もいます。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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心の豊かさを実感する条件<実感している人の場合>

では、「心の豊かさ」を実感するための条件にはどのようなものがあるでしょう? 同アンケートで聞いた結果を見てみましょう。
まずは、「心の豊かさを実感している」と答えた世帯の回答(複数回答)です。

豊かさの条件の1位は「健康」です。健康であることでおいしいものを食べることもでき、行きたい場所に行くことも、したいこともできます。やはり重要な要素ということが分かります。

2位は「家族との絆」。「経済的な豊かさ」よりも上位に来ています。「無縁社会」がマスコミで取りざたされていますが、やはり人は「絆」を求めているようです。東北大震災の後も、「絆」は多くの被災者を支えたのではないかと思います。

「経済的な豊かさ」「将来の生活への安心感」はやはり3位、4位と上位に入っています。「趣味」や「時間のゆとり」なども大事な要素になっていることが分かります。

ただし、下表は全年齢の結果です。年代で見ていくと、若干の違いもあります。たとえば、20代は1位が「家族との絆」で、2位が「経済的な豊かさ」、30代は1位が「家族との絆」で、2位が「健康」。その後、40代以降は1位が「健康」となります。

自分や家族が健康を失ったりして、健康の大事さを実感されているのでしょう。若いうちはないがしろにしがちな健康管理が、実はその後の人生の「心の豊かさ」にも大きく影響をしてくることになるようです。

<心の豊かさを実感する条件は?>
(心の豊かさを実感している人の場合)
---------------------------
1位 健康 77.6%
2位 家族との絆 57.9%
3位 経済的な豊かさ 46.9%
4位 将来の生活への安心感 25.7%
5位 趣味の充実 22.7%
6位 時間的な余裕 20.3%
7位 仕事の充実 16.2%
8位 人や社会への貢献 9.8%
(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」2010年版)
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