続いては医師による問診と診察
ベテランの優しそうな先生から問診を受けます。この後、きちんと診察していただきました。
今までかかった病気や受けた手術、飲んでいる薬など、あらかじめ提出した問診票をもとに話をした後、診察に移ります。
首のリンパ節に腫れがないか、甲状腺、鎖骨の上と、丁寧に診察していただきます。肺や心臓の音もじっくりと時間をかけてみて頂きます。そのあとは、ベッドに横になって、腹部の診察です。まさに、医学部の時に教科書で学んだように、腹部をしっかり押さえながら、肝臓、腎臓、腹部全体の触診が行われました。
自分自身も医師として多くの方の診察をしていますが、本当に、しっかり診て頂いたなぁと感じただけでなく、自分自身が診察する上でも勉強になりました。
胸部CT、骨盤MRI、そしてPET検査へ
この後は、エレベーターでフロアーを移動。ここも担当のスタッフの方が誘導して下さるので、広いクリニックの中を迷わずに進めます。まずは、胸部CTから。私は専門が肺がんでしたが、最近のCTの精度には目を見張るものがあります。非喫煙者の肺がんも少なくないですし、また、肺がんはなかなか症状が出にくいという特徴もあるので、まずはしっかりチェックしておきたい内容でした。
最新のCT検査装置だったので、あっという間に検査が終了し、次は腹部のMRIを。腹部の超音波検査では見づらい膵臓や、前立腺などもきちんとチェック。MRIは多少狭い空間に入っていくので、少し苦手な方もいらっしゃるのですが、時間が短かったこともあり、私は案外平気でした。
そして、いよいよ検診当日のクライマックスのPET検査に進みます。 PET検査はがん細胞がブドウ糖をたくさん消費する性質を活かした、放射性同位元素を用いる最新のがん検診です。事前に試薬を注射するのですが、このときに採血も完了しますので、体に針を刺すのも1回で済むというのは、ありがたい配慮でした。
PET検査は薬剤の注射後、少し休憩します。仮眠直後のためか、ちょっと表情が怪しい私です。
時間になるときちんと連絡が入り、いよいよ検査室に。広い部屋に鎮座するPETの機械。最新鋭にふさわしい迫力が部屋の中に満ちていました。機械のベッドに横になると、てきぱきとスタッフの方が準備をして下さって、いよいよ機械の中へ。
いよいよPETの機械の中へ……。自分で受けるとなると、やっぱり緊張してますね。
終了後は、着替えて受け付けに降り、精算。カードも使えました。その際、近くのレストランで使えるお食事券をいただきました。緊張が解けたのか急に空腹を覚えたので、そのままお蕎麦屋さんに直行して、定食をいただいて帰りました。
がん検診の検査結果は郵送にて
検査結果は、10日ほどで指定の場所に届きます。私は自宅に届けて頂きましたが、検査結果と詳しい資料、そして、画像データの入ったCD-Rも同封されていました。
結果は、幸い私の場合には大きな異常はありませんでした。正直、ほっとしするとともに、体の状態はまぁひと安心ということで、気持ちはすっきりすがすがしくなり、また仕事をがんばろう!という気持ちが湧いてきました。
まだ、40代前半ですので、次のPET検査は3~4年後でよいかと思いますが、健康管理のために、私もまた受けてみたいと思いました。