公的手当/旧制度「子ども手当」

子ども手当が迷走。子育て世代はどうすればいい?(2ページ目)

民主党のマニフェストの看板政策の1つ「子ども手当」が迷走の果てに、現行の支給額が9月末まで続くことになりました。その迷走ぶりを紹介しつつ、子育て世代はどうすればいいか考えてみました。

執筆者:小川 千尋

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子ども手当をアテにしない家計にシフトを!

10月以降も月1万円の子ども手当支給は継続されそうですが、今のような不安定な政局が続く限り、いつひっくり返されるかわかりません。子ども手当そのものが廃止されて児童手当に戻る可能性もあります。

今回の子ども手当の迷走ぶりを見て、手当はコロコロと変わるものだということを実感した家庭も多いのでは? これは、子ども手当の話だけではありませんが。

この迷走ぶりをみると、子ども手当は先行きがよくわからないので、今から、子ども手当をアテにしない家計にシフトをしておいた方がいいかもしれません。

子ども手当を貯蓄していた家庭(実は、使い道で最も多いのはこれ)は、貯蓄額が減るだけで大きな影響はないかもしれません。おけいこごとや塾代などに使っている家庭は、それらを続けるのか、それとも子ども手当以外の収入で賄えるかを考えてみましょう。

こういった自衛策を採りつつ、もっと政治に関心を持つようにしましょう。改めて言わなくても分かっていると思いますが、私たちの生活は政治で決めている様々な制度の影響下で営まれているからです。

東日本大震災から立ち直るには莫大な復興資金が要ります。どこかから復興財源を捻出しなければならないのですが、その財源に子ども手当が充てられてよかったのか、一人ひとりが考えてみる必要があると思います。

そして、「子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援する」という理念で設計された子ども手当がこんなに迷走(震災が起こらなくても迷走していた)していいものかどうかも考えていただきたいです。
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