長期に続く生産量拡大

日常生活のありとあらゆるところで銅は使われています。中国経済発展の上で銅は欠かせない重要資源です

日常生活のありとあらゆるところで銅は使われています。中国経済発展の上で銅は欠かせない重要資源です

中国は世界の銅の4割を消費する一方、供給量シェアの方は3割もなく、不足分は輸入に頼っている形です。銅は石油などと同じく、中国経済の成長に欠かせない主要資源であり、最大手の江西銅業には生産容量を拡大していかなければならない使命があります。また、中国としても国として同社のような非鉄金属総合メジャーを育て、海外の資源を買収していかなくてはならないでしょう。

非鉄金属総合メジャー化を目指す江西銅業の売上高は2004年の106億元から2011年は1176億元まで、7年間で10倍以上に増大しました。2007年以降からの5年間においても、年平均20%増ペースで規模を拡大させています。2011年第1四半期においても、利益が銅価格下落で減益となった中で、売上高は増大しており、着々と数量ベースでの増大は続いている模様です

2012年の生産計画ですが、陰極銅の生産計画は前年比16%増の109万トンの予定ですが、そのうち自社鉱山銅の産出量は4%増の21万トンに留まる見込みです。2011年の自社鉱山銅は3万トンの増加(+17.4%)でしたが、2012年は8000トンしか増えない見込みです。

短期的には2012年の生産容量拡大ペースもややスローダウンすると見られていますが、まだ開発が進んでいない鉱山が多くあるので、長期的には拡大が続くと思います。国内にも生産準備を整えている鉱山がありますが、同社は海外にも大きな権益を持ちます。2007年に立て続けに大きな買収を発表しており、そのうちペルーの銅鉱山には40%を出資し、アフガニスタンの鉱山へは25%を出資しています。

しかし発表してから正式な買収手続きの完了、その後の環境対策や生産準備には時間がかかり、本格生産にはあと2~3年を要する見込みです。長期的にはこれらが自社鉱山銅の生産比率を大きく高め、粗利益率も改善していくことが期待されます。

参考:中国株二季報2012年秋夏号
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