鉄道車両以外の展示
1階には、鉄道ミュージアム定番の模型レイアウト(ジオラマ)と運転シミュレータがある。シミュレータは、新幹線N700系のものと在来線のものの2種。いずれも前面展望映像は綺麗なCGだ。但し、鉄道ファンの中には実際の映像を好む人もいるので、好き嫌いが分かれるかもしれない。在来線シミュレータには、運転シミュレータはもちろんのこと、車掌シミュレータが新たにできたのは珍しい試みだ。
超電導リニア展示室は、リニアの仕組みについて分かりやすく解説している。ミニシアターでは、リニアの車内をイメージした室内で、CGを使った山梨リニア実験線での映像を見ながらの走行体験ができる。館名に「リニア」と謳っているだけあって、充実した内容だ。
2階の展示としては、「歴史展示室」が見ごたえがある。東海道の歴史を江戸時代から鉄道草創期を経て、東海道本線全線電化、東海道新幹線開業、そして現代に至るまで辿れる。じっくり見ていると、このコーナーだけでも半日くらいはすぐに経ってしまいそうだ。帰宅してからも復習できるように歴史展示室だけの図録を発行してほしいものだ。
収蔵展示室は、東海地方のものを中心に、列車行き先表示板(サボ)や、かつて発行されたオレンジカードや硬券入場券のコレクションなどファン垂涎のものばかりだ。
ユニークなのは、キッズルーム。お子様向けに、プラレールを中心に楽しさ一杯の部屋になっている。靴を脱いで入るのだが、下駄箱が自動改札風になっているところが可笑しい。隣の体験学習室とともにファミリーで楽しい休日を過ごせることだろう。
入口付近のシンボル展示3両が見下ろせる2階の一角に陳列されているバスも見逃せない。鉄道車両以外の唯一の乗り物だが、このバスは、国鉄バス第1号車だ。愛知環状鉄道の前身だった国鉄岡多線開業前のルートである岡崎~多治見間などを走った東海地方ゆかりの車両だ。
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