リフォーム費用/悩み・目的別リフォーム価格実例

家を大切にするための4種のリフォームと予算計画(2ページ目)

誰しも住まいを長く使いたいものです。そのためこそのリフォームなのですが、実は建物を長持ちさせるための4種類のリフォームがあるのをご存知でしょうか。今回は4種類のリフォームについて、その内容と概算費用をご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド


100万~300万円の「メンテナンス」リフォームで耐久性UP

メンテナンスリフォーム

住まいをメンテナンスするかどうかで建物の寿命が大きく変わってきます。建物内部に雨が侵入すると著しく劣化が進みます。

建物の外回りは定期的なメンテナンスが必要になります。マンション建物においては管理組合などによって修繕費を積み立てて、計画的に外装の修繕工事を行いますが、これは戸建住宅でも同じことです。外装のリフォームでよく活用されるのは塗装工事ですが、直射日光や雨風といった厳しい条件から外装材を塗膜で守ってあげるのです。

また、サッシの周囲や外装材の継ぎ目などに施工されているシーリング材(防水処理材)も劣化してきますので、塗装工事などで足場を設置する際に一緒に施工した方が割安になります。こういった定期的な「メンテナンス」リフォームの概算費用は、100万~300万円くらいが目安です。

住まいの「ランクアップ」リフォームは300万~700万円

ランクアップリフォーム

設備や建材を直すだけでなく、より使いやすさや快適さを追求するリフォームにより、住まいの居住性を高めることができます。

建物が古くなって生じる住まいの不具合や傷んでいる箇所を直すだけのリフォームは、言わば「住まいを維持するためのリフォーム」です。そのような建物の修繕を要するタイミングで、あるいは家族の必要に応じて住まいを「ランクアップ」させるリフォームがあります。

既存よりも高機能・高付加価値の住宅設備への入れ替えや、建物の断熱性や耐震性の向上などが中心となりますが、間取りの変更等を要するリフォームとなることが多く、工事費用は300万~700万円以上となります。既存の建物を取り壊して建て直すことを考えると、はるかに低予算で新しい暮らしを手に入れることが可能になるため、中古住宅を購入してマイホームにしようと考えておられる方にとっても非常に注目を集めています。

上手に4つのリフォーム目的を組み合わせて費用を抑える

4種類のリフォーム目的についてご紹介しましたが、当然のことながら長く住むほど建物は劣化しているので、そのための「対処」「交換」「メンテナンス」リフォームは必要不可欠です。「メンテナンス」リフォームを怠ると「対処」や「交換」リフォームの発生サイクルが短くなり、「ランクアップ」リフォームどころか住まいを早くダメにしてしまい、修繕・修復のためにたくさんのお金を費やすことになってしまうのです。

住まいのために使える予算には限度があると思いますが、これら4つのリフォームを上手に組み合わせ、計画的に進めていくことで「対処」リフォームを最小限度にとどめ、また「交換」と「メンテナンス」リフォームを「ランクアップ」リフォームと兼ね合わせることで、全体の費用を少なく抑えることができます。

リフォームにはいろいろな役目があることをお分かりいただけたでしょうか。これからリフォームを考えるという方は、「今どうするか」という目先のことだけではなく、長期的な視点で住まいを捉え、上手なお金の使い方について検討してみてください。


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