『武士の家計簿』ってどんなお話?
家計管理ガイドとして、この冬一番見たかった映画「武士の家計簿」!やっと観に行けました。映画を見ながら、「あ、これお金が貯まらない人がよく言う台詞だわ」とか、「これは年収の多い家計にありがちな盲点よね」「子どもに4才から家計簿を教えるなんて!」 などなど、みなさんにお伝えしたいことだらけでした。まずは、ちょっとだけストーリーをご紹介します。
時代は幕末、加賀藩の会計係、猪山直之(堺雅人)というお侍さんが主人公です。
猪山家は代々、加賀藩の会計係ですから、刀よりもそろばんが命!なのに、家計はというと、出世すれば出費がかさみ借金だらけの火の車。ある時、家計を任せている妻(仲間由紀恵)から、現状を打ち明けられた直之は、会計のプロとして自分が家計を再生させる事を誓い、現代で言う任意整理と節約でお家を守り抜くのでした!
映画の感想は、私の大好きな中村雅俊さんがおじいちゃん役だったけど、カッコ良かったとか、いろいろあるのですが、家計管理サイトなので、映画の中で印象に残った、現代でも使える家計管理の心得をご紹介します。
節約効果、家族で共通認識を
猪山家は、世帯年収の2倍の借金があることが判明します。当然、任意整理には痛みが伴いますので、このままだと長屋行き、もし一時我慢をすれば、お家が守れるという節約の効果を家族全員に直之は認識させます。■現代なら?
節約期限を決めて、家族に協力を求めるといいでしょう。節約は誰か一人がやっていても効果がありません。
そして、「毎月1人1,000円ずつ貯めるのを1年間続けて、みんなでディズニーランドに行こう!」「みんなで生活費の半年分を貯めるまでは頑張ろう!そうすると、毎月の借金返済に消えていたお金もなくなるし、急にお金が必要になっても貯金でカバー出来るようになるよ」などといったように節約の効果や目標をみんなで共有するのです。
どんな特別も認めない
直之は、子どもの祝いの席に親戚を招く時さえ節約をします。絵に描いた鯛を振る舞い、みんな唖然です。■現代なら?
お金が貯まらない人は、「今月だけだから」「この日は田舎から両親が出てきて……」などと、自分の出費にあれこれ言い訳をしたくなる人が少なくありません。
節約の期限を決めたら、そこまでは言い訳無し!実は、特別出費というのは、毎月あるのです。お正月、結婚記念日、入学、結婚祝い、香典、父の日、母の日、こどもの日、夏休み、冬休み、クリスマス、家族分や両親の誕生日……。コレ以外の特別を認め始めたらキリがありませんので、節約期限までは特別支出はいっさいNG、出来る範囲の中でしか支出をしないようにしましょう。
見栄を張らない
『食わねど高楊枝』というくらい体面を重んじる武士が、家財道具を売ったり、質素なお弁当を持って行ったりするのは大変なことだったでしょう。家財道具を引き取りにきた古道具屋もビックリです。■現代なら
常に体裁ばかり気にしていては、本当に体裁を整えなくては行けないときに、無いそでは振れないよ~と言うことになってしまいます。普段から見栄をはるのではなく、夫の出世に響きそうな時やここぞ!と言う時のためにとっておきましょう。見栄を張ったとしても、その費用対効果は知れたもの。見栄を張った相手があなたの将来を保障してくれる訳でも何でもありません!
さあ、まだ続く子どもの教育や物に執着する心との分かれ方!