鉄道/観光・イベント列車

愉快なキャラクターのラッピング車両に乗ろう(4ページ目)

人気のキャラクターをラッピングした楽しい車両が各地で走りまわっている。山陰、JR境線の「鬼太郎列車」、富士急のトーマスランド号、複数の鉄道に登場している銀河鉄道999、それに東京の下町、葛飾の柴又では国民的ヒーロー「寅さん」と「こち亀」電車まで登場。いずれも人気の的だ。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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北関東、上信電鉄の999電車

上信電鉄999号

上信電鉄(群馬県)の999号

上信999の天井

上信電鉄999号の天井も賑やかだ

もうひとつ、群馬県の上信電鉄にも999のラッピング電車がある。こちらは地域おこしのために結成された地元の団体が音頭を取り、それに共感した松本零士さんの協力があって実現した車両である。元西武鉄道の電車にラッピングを施したものなので、西武池袋線のものと似ている気がしないでもないが、本家が八両編成なのに対し、こちらは二両編成と、いかにもローカル線らしい。それと前面のデザインはシンプルでおとなしい。あくまで、サイドのデザインで勝負といったところだ。

 

上信電鉄999

上信電鉄999号の正面は大人しい

一方、車内は、天井を中心に999のキャラクターが描かれて賑やかである。銀河をイメージした天空は天井画にふさわしい。富岡製糸工場の世界遺産登録を願う文言も、地域密着の姿勢が現れていて好ましく思える。

 

上信電鉄のシマウマ号

上信電鉄のシマウマ号。サファリパークのPR車だ

川を渡り、のどかな田園地帯を走る。単線なので、ところどころで対向電車とすれ違うが、どれも派手なラッピングに身を纏っているのが面白い。 ネギとコンニャクが名物の終点・下仁田。駅では999の記念入場券も売っている。一日フリー乗車券も999がデザインされていたし、人気キャラクターを描いたラッピング車両は、話題性と客寄せと言う点では、成功しているようである。
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