今回は実際に施工したケースを参考に、どこに作って、どのくらいの費用がかかったのかをご紹介します。上手な収納アイデアをぜひ吸収してしまいましょう。
デッドスペースだった廊下のくぼみに棚を造作
今まで使っていなかった廊下の隅のくぼみに棚を造作して、収納スペースにしました。奥行きを考慮して少し大きめの棚にしています。
棚をつけただけなのですが、今まではモノを置いておくと不自然で、「片付いていない感」が出てしまっていた廊下の隅が収納スペースとして立派に成立してしまうのです。
このケースでは下地を補強して棚を取り付けるだけでしたので、材料費と設置工事費を合わせても工事費はわずか25,000円程度(幅1,000mm位)。もっとシンプルな棚板にすればもっと安く対応できることでしょう。間取りの都合で壁にへこみがある場所の他に、使用頻度の少ない戸建て2階の洗面台を取り外して収納棚にリフォームすることも可能ですから、もう一度住まいの使い勝手などを検討してみるといいでしょう。
階段の間仕切りを本棚にリフォーム
階段間仕切りをリフォームして、文庫サイズ用の本棚を作ってみました。2Fの寝室に行く前に、今宵に読む本が決められそうですね。
少しでも本棚スペースを確保するテクニックとして壁面収納を活用する方法がありますが、このケースでは階段の間仕切り壁を本棚にリフォームしています。
そもそもこのリフォームでは当初クロスを張り替えるだけの予定でした。ところがもともと本が大好きな施主は、工事業者と打ち合わせをしているうちにどうしても本棚を作ってもらいたくなり、大工さんの出動となった訳です。既設壁解体、造作工事の合計費用は約8万円(幅3,000mm×高さ800mm程度)。これなら愛着のある収納スペースとして長く使えそうですね。
クローゼットに棚を入れて、趣味アイテムの収納棚にする
クローゼットのハンガーポールを外し棚板を取り付けることで、クローゼットが趣味アイテムの保管庫としてよみがえりました。
クローゼットだけでなく、和室の押し入れなどにもこのリフォームテクニックは有効です。仕切りや棚が多すぎても収納するモノが限定されるため使いにくいものですが、仕切られていないと収納スペースが結構無駄になるもの。あらかじめ収納したいモノの大きさや傾向をチェックしておいて、そのサイズにふさわしい棚や仕切りを作ってもらうとよいでしょう。
ポールの取り外し費用、造作工事費用は幅1,800mm×奥行き800mm程度で5万円前後です。壁下地が弱い場合は別途下地補強工事も必要ですが、プラス数万円で対応可能です。