地下にあって広いホームを持つ京急の新駅
一方、京浜急行電鉄(以下、京急と略す)空港線の新駅は、「羽田空港国際線ターミナル」という名称で、モノレールの駅とは微妙に異なる。こちらは地下駅なので、ホームから出発ロビーまでは、エスカレータやエレベータを利用することになる。ホームの幅は大変広く、大きな荷物を持った団体客がどっとあふれても余程のことがないかぎり立錐の余地がない事態には陥らないだろう。ところで、今回の国際線ターミナル開業に伴い、従来の京急の羽田空港駅は、羽田空港国内線ターミナル駅に改称する。横浜方面からの直通電車が増えた京急
京急のメリットは、蒲田付近の立体交差工事の進捗にともなって、空港線の線路容量が増え、横浜方面からの直通電車が増発可能になったことである。昼間は新逗子発羽田空港行きのエアポート急行が20分おきに走る。京急蒲田での乗換がないのは、横浜方面からの利用者には朗報だ。一方、都心からの電車は、都営浅草線からの直通で、20分おきのエアポート急行のほか、品川を出ると、京急蒲田にも停まらず、羽田空港国際線ターミナルまでノンストップのエアポート快特がある。品川から国際線ターミナルまで13分と、モノレールと同タイムを謳っているが、モノレール始発駅の浜松町に隣接した大門からの所要時間は20分だから、浜松町付近からだとモノレールに軍配があがる。しかし、都営浅草線からの直通電車なので、日本橋方面から乗換なしで行けるメリットはある。次ページで、京急の注目点をご紹介します。