雑貨/アジア・和雑貨

若冲も北斎も!日本の美を楽しもう

各地のミュージアムショップで売られているグッズが一同に集まっている!日本美術って面白い発見が多いんです。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

店舗 店内
全国各地の美術館のポストカードが一同に!


美術館へ行ったら作品を見る、というのは当たり前の行為ですが、 実は気になるのがミュージアムショップ。たいてい出入口付近に 控えているものですが、それがあることを見つけてしまうと、 一瞬心が小躍りし、ものすごーい物欲に駆られます。 入って即、ミュージアムショップへ 直行したい気分がむらむらと湧き上がってしまうのです。 しかし、美術館とは本来アートを鑑賞する場所。買い物しに来たんではないぞ、 芸術を堪能するのだ!という変な見栄が自分を戒めます。 作品を観ずしてミュージアムショップへ行くだなんて愚か者、と後ろめたい気分になり、 どうにかはやる気持ちを抑えて、後ろ髪を引かれつつチケットを買う、 というのが、よくある私の行動パターンなのでした。

さて、東京・神保町の駅からすぐ、岩波ホールの裏にあるビルの2階にこのお店はありました。 中へ入ってみると、大きな支柱が4本でんと構え、上から下までポストカードがずらり。 「わぁ!」と一瞬目の前がクラクラし、またしても物欲モードにスイッチが入りそうになりました。 店内は黒と赤を基調とし、京都らしい上品さを備えたモダンなデザイン。 時折ふらりと入ってくるお客さんは、ひとつひとつをじっくりと眺め、気持ちよく迷いながらゆったり時間を過ごしています。


明治創業、ミュージアムグッズを企画・開発

上左:日本美術作品をモチーフにした一筆箋。種類豊富。
上右:クリアファイルはポストカードサイズからある。
下左:各地美術館情報コーナー。便利です。
下右:モダンでシンプルなラッピング紙。 「美術工房 京都 便利堂」は、1887年創業。美術品の図録や図書の制作、 国宝や重要文化財の複製などを制作してきた会社です。 その後、日本各地にある美術館・博物館のミュージアムショップの企画・運営やグッズ開発にも 携わるようになりました。 美術作品の魅力を多くの人に伝えたい、という思いから、2003年、京都にアンテナショップを 構え、今年3月末に東京店がオープンしました。

ちなみに「便利堂」という名前の由来は、「便利」という言葉が明治時代に 生まれた言葉で、とてもハイカラなイメージがあったのだとか。 明治時代は絵はがきがブームだったそうで、 京都店には、当時の絵はがきも展示されているそうです。

東京店では500種くらいの絵はがきが常時販売されており、季節によって入れ替わります。 各地の美術館で販売されている絵はがきが、ここ一同に集まっているので、 多くの美術館を一挙に訪れてしまったような満足感があります。 絵はがきの裏にはどこの美術館所蔵のものか、ほとんど記載されているので、 気に入った絵はがきから本物の作品への興味がむくむくと湧いてきます。 絵はがきをきっかけに美術館を訪れる、ガイドブックのような役目がこのお店にはあるんですね。 店内には、各地の美術館パンフレットを集めたコーナーもあり、 自由に閲覧できるようになっています。


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