輸入SUV初のクリーンディーゼル

フロントビュー
輸入SUVとしては初となるクリーンディーゼル搭載車がML350ブルーテック 4マチック。3.0LのV6ディーゼルターボに7速ATを組み合わせる。4マチックが示すとおり、駆動方式は4WDになる。全長4790×全幅1935×全高1815mm。価格は814万円
メルセデスの高級SUVであるMクラスにクリーンディーゼル搭載車が追加された。そのML350 BlueTEC 4MATICに試乗する機会を得たので報告したい。

世界でも最も厳しい基準といわれる日本のポスト新長期ディーゼル排出ガス規制に適合しているのは、SUVでは日産エクストレイル、今夏対応したばかりの三菱パジェロのみで、輸入車ではML350ブルーテック4マチックが初となる。搭載されるディーゼルエンジンは、3.0LのV6ターボで筒内直接噴射式のコモンレール高圧噴射を採用し、排出ガスには尿素水溶液である「アドブルー」を噴射させることで窒素酸化物を削減させる。Eクラスでもお馴染みの排ガス処理システムだ。なお、尿素は1000kmあたり約1L消費し、1年点検か1万km点検時に補充・交換される。

高い静粛性

リヤビュー
リヤにはクリーンディーゼルを示す「BLUETEC」、ボディサイドにはメルセデスの環境対応車であることを誇示する「BlueEFFICIENCY」のエンブレムが貼られている。ボディサイズはガソリンのML350 4マチックよりも25mm幅広だが、全長と全高は同じ。ワイドになっているのはステンレス製のサイドステップが装着されているからで、乗降時にはその効果を感じられる
最も気になるのはディーゼルならでは音や振動だろう。アイドリングやスタート時、加速時にディーゼルであることを感じさせる「カラカラ」、「シャー」といった乾いた音がするが、日本のクリーンディーゼル搭載車とは比較にならないほど静かだ。800万円を超えるプライスタグをぶら下げるのだから当然ではあるが、逆にいえば800万円超にしてはわずかでもディーゼルらしい音が伝わってくる。といってもディーゼルと知らない人が乗ると気がつかないかもしれない。車外からアイドリングを聞いても音・振動はよく抑えられている。

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