リフォーム費用/価格別リフォーム実例

中古住宅リフォームで叶える総額2,100万円マイホーム(2ページ目)

家族にピッタリの中古住宅を見つけ、上手にリフォームして住まう、そんな暮らしを手に入れたWさんご一家。果たしてどんな苦労とお金がかかったのでしょうか。実例に基づき、5つの教訓と合わせてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

紹介された工事業者の見積りが信頼できない!

一式書きの多い見積り
リフォームの見積りをもらう場合は、「一式」の多い内訳明細書に注意しましょう。(上記見積りはWさんが実際に業者からもらったものです。)
数回下見に行き、売主および仲介の不動産屋さんと商談を重ね、いくつかの補修箇所やリフォームの必要はあるものの、補修費用については売主の不動産会社の負担、リフォーム費用についてはWさんの負担という話し合いもついたので、いよいよ物件探しから2ヶ月後の頃には土地と建物の仮契約にたどり着きました。

気になる物件金額は1,430万円。この他にも登録諸費用やリフォーム、家具などの購入費用を考える必要があります。

しかしここからがWさんにとって大きな不安の始まりでした。売主の不動産会社が紹介してくれた工事業者からリフォームの見積りをもらいましたが、内訳明細がほとんどなく、「一式」表記の非常に多い(というよりほぼ全部)見積り書でした。

このままでは工事範囲があやふやでトラブルの元にもなりますし、ローン申込のときに添付することができないため、工事業者に説明してもらおうと事務所に電話しましたが、「担当者がいないのでわからない」「担当者と連絡取れない」と繰り返し言われるだけで、結局説明してもらえませんでした。

いよいよ不信感を募らせたWさんは、インターネットで地元のリフォーム業者を検索し、リフォームの見積りをお願いすることになりました。

【教訓2】
リフォームの見積り書をもらう際には、内訳明細書を確認すべし。
工事内容についてしっかり説明してくれる業者を見つけることが成功のカギ。

トラブル発生!売主が約束を守らない!

植え込み
契約前は生い茂った植え込みの伐採・撤去も売主側が実施することになっていたのですが……。
物件探しから約4ヶ月経ち、今度は明細のしっかりしたリフォームの見積りを取ることができたWさんは、不動産購入費用とリフォームを含めたローン手続きが成立したので、建物引渡し後すぐに不動産会社に一括にて支払いを済ませました。

ところがこれがまずかったようです。商談のときに売主の不動産会社が了解したはずの「補修」について、全く実施されていませんでした。

Wさんは再三にわたり対応をお願いするのですが、補修箇所について書面で打ち合わせしていなかったこともあり、売主の不動産会社は「それはできない」「対応するが、いつになるかはまだわからない」などという不誠実な説明で、Wさんはがっかりしました。

その様子を見かねた仲介の不動産業者は、契約の席上に同席していた責任もあり、「補修費用を負担するので、Wさんの知っている業者に依頼して、請求書を送ってください」と言ってくれました。

Wさんにとってはありがたいお話でしたが、後味の悪さが残った感じがして、マイホーム取得の難しさを感じた瞬間でもありました。

【教訓3】
どんなに些細な契約条件についても必ず書面にて打ち合わせすべし。
また支払いについては数%程度の残金を残しておき、約束が果たされるのを確認してからの支払いを心掛けよ。

次のページでは、Wさんのリフォーム計画と、工事前後の写真を合わせてご紹介します
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