手口2)点検商法
点検や修理を安易に考えず、気心しれた業者に頼むのが一番安心ですね。 |
しばらくして業者を名乗る人が屋根から下りてくると、「気になったので屋根も見てみたら、瓦がだいぶダメになっていますね。多分この様子だと、屋根の下地にまで雨水が回っているから、放っておくと雨漏りの原因になります。早いうちにリフォームした方がいいですよ」と言われ、Bさんはそのまま工事を頼んでしまいました。
点検したのなら、点検報告書を出してもらう
「点検商法」と呼ばれるこのやり方にはかなり気をつけなければいけません。ましてや、突然来た業者にいきなり点検や修理を頼むのはもってのほかです。上記パターンの場合、この業者が悪質かどうかは断定できませんが、点検などを実施したのであれば、書面にて報告書などを提出してもらった方が良いでしょう。また、屋根や床下といった見えにくい部分の場合は、写真などを撮影してもらい、日を改めて報告書にまとめてもらうようにしましょう。この時、特に気をつけておきたいのは、デジカメで撮影した(と思われる)写真を、その場で見せるだけで信用させようする悪質業者がいるということです。屋根裏や床下など、他人の傷んだ住まいの写真を見せる事例も増えています。
点検商法で多い手口としては、「屋根」「雨樋」「テレビアンテナ」「水道メーター」「排水管」など、住まい手が普段あまり気にしていない部分をターゲットにしたものがほとんどです。くれぐれも知らない業者に勝手に家をいじらせないようにしましょう。
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